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炭治郎は鱗滝が霧で自分が迷うと思っているがそれは見当違いだ。山にはたくさんの罠が張ってある。石が飛んできたり落とし穴だったり丸太が飛んできたり。炭治郎は人の匂いを嗅ぎ分けて行くが突然それを全部回避できるほど急に身体能力が高くなったりはしない。夜明け近くに炭治郎は戻ってきた。

鱗滝「……お前を認める。竈門炭治郎」

鬼殺隊。その数およそ数百名。政府から正式に"認められていない"組織。だが、古より存在していて今日も鬼を狩る。しかし鬼殺隊を誰が率いているのかは謎に包まれていた。

鬼、主食は人間。人間を殺して喰べる。いつどこから現れたのかは不明。身体能力が高く傷などもたちどころに治る。切り落とされた肉も繋がり手足を新たに生やすことも可能。体の形を変えたり異能を持つ鬼もいる。太陽の光が特別な刀で頸を切り落とさない限り殺せない。

鬼殺隊は生身の体で鬼に立ち向かう。人であるから傷の治りも遅く、失った手足は戻ることもない。それでも鬼に立ち向かう。人を守るために。

鱗滝「儂は"育手"だ。文字通り剣士を育てる。育手は山程いてそれぞれの場所でそれぞれのやり方で剣士を育てている。鬼殺隊に入るためには"藤襲山"で行われる"最終選別"で生き残らなければならない。最終選別を受けていいかどうかは儂が決める」

炭治郎は禰豆子と縁に向けて今日から日記をつけることにした。

【俺は今日も山を下るよ。"最終選別"死なないために鍛え抜く。毎日毎日山下りを繰り返すと随分罠を避けられるようになってきた。体力が向上したのと鼻が前よりも鋭く匂いを捉えるようになったからだ。だけど罠の難易度はどんどん上がる。俺を殺す気満々だ。

今日は刀を持って山下り。これが本当に邪魔で手ぶらじゃなくなると罠にかかりまくってしまう。

今日は兄ちゃんが鬼殺隊に入ったと報告しに来た。俺が山を降りている最中に来たという。鱗滝さんが敬語を使っていて驚いたよ。兄ちゃんは鬼殺隊でもすごい立場になったらしい。俺も早く鱗滝さんに認めて貰えるように頑張らないと。兄ちゃんは禰豆子と俺を撫でた後山を下りた。】

大正コソコソ噂話

炭治郎「兄ちゃんの武器の薙刀は普段は半分の長さで戦闘の時は伸びるんだって!……包帯とか巻いてあるのになんで伸びるんだろう?」

縁「そこは小説だから大丈夫だよ」

実際は持ち手の半分より上が半分下より小さくなっており収納できます。包帯は途中で切れてます。

第三話 最終選抜と柱合会議→←**



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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時

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