第十五話 柱合会議 ページ42
お館様の屋敷にて柱合会議は行われる。既に庭には各柱達が居り炭治郎はその前で拘束されて気絶している。縁はいつもは他の柱と話しているが今回は距離を置いていた。理由は鬼である禰豆子を冨岡同様庇う姿勢を見せたからだ。隠の者が炭治郎を起こす。起こされた炭治郎は当然のごとく困惑している。胡蝶が困惑していた炭治郎に説明をした。
煉獄「裁判の必要はないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!我らのみで対処可能!鬼もろとも斬首する!」
宇髄「ならば俺が派手に頸を切ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。もう派手派手だ」
甘露寺(えぇぇ……。こんな可愛い子を殺してしまうなんて胸が痛むわ。苦しいわ)
悲鳴嶼「あぁ……ーなんというみすぼらしい子供だ。可哀想に。生まれて来たこと自体が可哀想だ」
時透(何だっけあの雲の形。何て言うんだっけ)
柱が思い思いに意見を言う中、炭治郎は禰豆子のことを探していた。だが、禰豆子の姿はおろか箱すら見当たらない。
伊黒「そんなことより冨岡と鷹筆様はどうするのかね。拘束もしていない様に俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は2人も同じだろう。どう処分する?どう責任を取らせる?どんな目に冨岡を合わせてやろうか」
甘露寺(伊黒さん、相変わらずネチネチして蛇みたい。しつこくて素敵。冨岡さん、離れた所に一人ぼっち。可愛い。縁様、いつもより静かだで素敵だわ!)
胡蝶「まぁいいじゃないですか。大人しくついて来てくれましたし、処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ」
炭治郎(俺のせいで冨岡さんや兄ちゃんまで……っ)
炭治郎は話そうとして喉をつまらせ咳をしてしまう。縁は炭治郎に近づいて片足をつくと炭治郎の背をさする。
縁「大丈夫かい?胡蝶ちゃん、鎮痛薬が入っている水を貰えるかい?」
胡蝶「え、えぇ」
いつもわざと名前を間違えて呼ぶ縁がちゃんと名前を呼び炭治郎を呼び捨てにしたことに困惑をしながらも水を渡す胡蝶。礼を言って貰うと炭治郎に飲ませる。
炭治郎「……俺の妹は鬼になりました。だけど人を喰ったことはないんです。今までもこれからも。人を傷つけることは絶対にしません!」
伊黒「くだらない妄言を吐き散らすな。そもそも身内ならば庇って当たり前。言うこと全て信用できない。俺は信用しない」
悲鳴嶼「あああ……鬼に取り憑かれているのだ。早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時