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道を歩く人に狭霧山の行き方を聞いて山を登る。すると灯りの点るお堂を見つけたので夜は此処で過ごそうと向かった。だけどそのお堂からは血の匂いがした。炭治郎は中を見ると固まった。鬼が人を喰っていたからだ。
鬼「なんだおい。ここは俺の縄張りだぞ。俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ」
禰豆子はぼたぼたと涎を垂らす。鬼が炭治郎に襲いかかると炭治郎は斧で頸を斬り付ける。正気に戻った禰豆子は押さえつけた鬼の頸を蹴った。頸から上が飛んでいくが体は動いている。炭治郎が頭を相手して禰豆子が体を相手する。
炭治郎「(なんなんだ頭に腕なんか生やして!)どけーー!」
炭治郎が鬼の頭に頭突きする。ありえない音が響いた。炭治郎は髪を巻き付けてある斧を利用して鬼に木に押さえつけて禰豆子の元に向かう。禰豆子は崖の近くで蹴られていた。
炭治郎「やめろーーーー!」
鬼の体を崖の下に突き落とした。しかし自分もその反動で落ちるが一歩手前で禰豆子が炭治郎の羽織を掴んで万を逃れた。鬼の体が潰れて頭が気絶した。炭治郎が禰豆子を連れて鬼の頭の所に行くと護身用に持っていた小刀を取り出す。そんな炭治郎に背後から誰かが近づいて肩を掴んだ。
?「そんなものでは止めはさせん」
肩を掴んだのは一人の老人だ。天狗のお面をつけて顔が見えない。そう、この老人が冨岡の言っていた鱗滝左近次だ。冨岡からの手紙を受け取って此処にやって来た。
冨岡【略啓 鱗滝左近次殿 鬼殺の剣士になりたいという少年をそちらに向かわしました。丸腰で私に挑んでくる度胸があります。身内が鬼により惨殺され生き残った妹は鬼に変貌していますが人間を襲わないと判断致しました。
この二人は何か他とは違うものを感じます。少年の方は貴方と同じく鼻が利くようです。もしかしたら"突破"して"受け継ぐ"ことができるかもしれません。どうか育てていただきたい。手前勝手なこ頼みとは承知しておりますが何卒御容赦をご自愛専一にて精励下さいますよう。お願い申し上げます。匆々冨岡義勇】
炭治郎「ど、どうしたら止めを刺せますか?」
鱗滝「人に聞くな。自分頭で考えられないのか」
炭治郎は思考を巡らせるがその持ち前の優しさで決断できない。鱗滝は匂いでそれがわかった。
鱗滝(ああ、この子は駄目だ。思いやりが強すぎて決断できない。鬼を前にしても優しさの匂いが消えない。鬼にすら同情心を持っている。義勇、この子は無理だ)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時