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バイトが終わって、着替え終わると
風磨くんがコンビニの前で待っていた。
風磨「一緒に帰ろ」
「はい！」
家が同じ方角みたいで2人で並んで歩きながら話した。
風磨「彼氏はいるの？」
「いませんよ、欲しいですけど」
風磨「へぇ、いるのかと思った」
「そう言う風磨くんは？」
風磨「俺は.....ここにはいないよ」
「ここって？」
風磨「この世？」
風磨くんが笑う。
「冗談やめてください」
私も笑う。
「いないんですね？」
風磨「そういうことでいいよ」
私の家が見えてくる。
「私の家あそこなので」
風磨くんが驚いた顔をする。
風磨「俺の家、Aの家の向かい側の家」
「えっ？」
あそこの家族はこの前引っ越したはず。
風磨「昨日引っ越してきたんだ」
「そうなんですね。全然気づかなかったです」
風磨「あとで伺うね」
「はい！」
風磨くんとわかれる。
「ただいま」
健人「おかえり、お疲れ様」
1つ上の兄の健人。
「うん！」
お昼ご飯は作ってある。
「いただきます」
健人「けんてぃー特製スパゲッティだよ」
お兄ちゃんが笑って言う。
食べ終わった時、インターホンが鳴った。
健人「はい」
風磨「向かいの家に引っ越してきたものです」
私は急いで立ち上がった。
「風磨くん！」
風磨くんは私の顔を見て笑いだした。
「えっ、なになに!?なんですか!?」
風磨くんがティッシュを取り出して、私の顔を軽く拭く。
風磨「今日スパゲッティだったっしょ」
「.....すいません」
恥ずかしさと、顔が急接近したドキドキで顔が赤くなる。
健人「どういう関係なんですか、妹と」
お兄ちゃんから炎が見える。
風磨「バイトが一緒で」
風磨くんがお兄ちゃんに紙袋を渡す。
風磨「ぜひ食べてください」
健人「どうも」
そう言うお兄ちゃんの視線が鋭い。
風磨「じゃあこれで」
「送ってきます」
風磨「いや、5メートルでつく」
「送ってきます」
家を出た途端、私は謝った。
「兄がすいません」
風磨「シスコン気味？」
「気味っていうか、かなり」
風磨「いいじゃん、愛されてるね」
風磨くんは手を振って家に帰っていく。
続く
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作者名：凛華 | 作成日時：2018年8月18日 13時
