[刀剣乱舞]ウチの本丸はキェアアアうるさい。

ぽっこぽこぽん ページ33

「..おい、何でいる。日本号」



自分の部屋に戻ったら、酒飲んでないのに酔っ払いのおじさんがいるよ。
かなりのムキムキが。





「何だよ嬢ちゃん。部屋で待っとけ、つったのはあんただろ？」

「私何も言ってないんだけど」




「まぁまぁ、布団のなか入れよ。あたためてっからよ。今ならイケメンがついてくるぞ」



「...夫婦の初夜か！甘々か！そんでもって阿保かお前は...」





「夜なんだ、静かにしろ。俺はテコでもうごかねぇぞ？」


「アホなの？私が他の部屋に行って、貴様を一人ぼっちにさせる事が可能なんだけど」




「...天才かお前。それされたらキツイな。
まぁとにかくさ、布団入れよ。ちゃんと服は着てんだ。」



ご丁寧にふたりぶん枕用意してやがる




近侍の仕事に、私を起こす。があるんだけど

二人で寝てるんだよ？ヤバイよ
誤解の源だよ





「……ほら、入れ。寒いだろが」




布団めくってくれる。ちゃんと、服着てる。
仕方ないので、恐る恐る布団に入ることにした。

せまい、なんか、変な匂いする。
私の匂いじゃない男の匂い

たぬきのでもない



変な感じがする。それだけだった






「……日本号」


「なんだ」





「近寄って、あんた布団から出てるでしょ。私にもっと寄って、何かカッコつけられてるみたいで腹立つ。」




「しょうがねぇな、嬢ちゃんは。そんなにおれが好きで仕方ないんだな？」




そう言われた後、彼の太い腕を背中に回されて、グイと引きよせられた。


そして


「やりすぎ」


の一言も言えずそのまま寝落ちしてしまった。
疲れたから、あったかいから


無駄に優しいから





でもまぁ、目覚めたら

もちろん誤解の嵐だよ。





「何もしてない！私は何もしてない！正国なら信じてくれるよね？ねぇっ！？」


「いやぁ...あんたなら何でもしそうだ」



「日本号！弁解して！私ら何もしてないよね！」


「…夜のお前は凄かったけどよぉ。寝相だけな。まぁ、俺は黙るわ。説得力ねぇだろ」




「…主殿、そこまで必死ということは、やはり後ろめたい事があるのでは？さぁ、素直に申されよ」


「何もないからこそ誤解をうむのが嫌なんだよ！」

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