[刀剣乱舞]兄呼ばわりしたった[短編集]

蜻蛉切 ページ16

「お兄ちゃんって呼ばせてよ！」



逆ギレスタイルの申し出にめっちゃ困らせてる。驚きより困惑そのものだよ。


あ、でもちょっと笑ってくれてる？







「...また、ですか。前にもしませんでしたか」


「私あれだよ！蜻蛉切みたいな、ガタいよくてイケメンでムキムキマンで、強くて、えと...
夕日みたいな、綺麗な目してて、優しくて強くて、護衛の得意で....も、もみあげが可愛いお兄ちゃんが欲しいなって！？」





前半デレたらくれた蜻蛉切
後半苦笑いそのものだよ。



「...自分のもみあげは可愛いのですか？」





「えっ、あ、いや、褒めるところ探してたんだけど...」




「自分に褒めるところが少ないのがいけないのです。精進します。」






結果謝らせてしまったんだけど私か悪いの？
優しい心しすぎ



「や、やっぱいい！何回もごめん！」

ワタワタしてぺこぺこ謝る。
変なことしかできないもんだ

よくよく考えたら可愛い声で

おにいちゃぁん(はぁと)なんて無理だった。






「では、んんっ...はぁ。



...A、部屋へ行こう。茶菓子をもらった。俺と、村正と一緒に食べないか？」



「今はぁって言ったよね、ため息だよね！
もう妹扱いなんていいよありがとう！ごめんね恥ずかしい思いさせてまで。大福食べよう！
黒糖入りの大福食べよう！」




「精一杯したのです、ですから主にも
自分のことをお兄ちゃんと呼んでもらうまで永遠呼び捨てします。誰の前であろうと政府の前であろうと妹扱いします。なので頭を撫でたりする可能性があります。それでも良いのですね？なら、俺は構わんぞ。A」





「あ、兄上。ご勘弁を！それだけは！」






なんだかおかしくてたまらなくて




二人でニヤニヤしてたら


大将何してるんだよって薬研に言われた




私バリバリニヤついてるのに

一瞬で真顔になれた蜻蛉切を尊敬した

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