[刀剣乱舞]兄呼ばわりしたった[短編集]

歌仙兼定 ページ13

「兄呼び、させてください！」




楽しいお喋りの最中、私の突然の思いつき、もとい申し出に彼はとても驚いている。




「ははっ、面白い提案だね。
でも僕が君のお兄ちゃんか....楽しそうだ。」



「あらら？雅じゃないとか言わないんですかね？怒られる気で言ったのに...」


「ごっこに雅もクソもないよ。
....あぁ、失礼したね。」




「歌仙お兄ちゃん？歌仙兄さん？
なんて呼ぼうかなぁ」



「二代目とでも呼んでくれたらいいさ。」




「じゃあ兼さんね。」




「...どうしてだい？どこかとかぶる。
それだけはやめてくれ。それに僕は、あんなにがさつではない。荒々しく力任せに刀を振るうわけでもない。勘違いするな」



「もしかして万死に値する？」


「しても主は斬り殺さないよ」



「....二陣の殺気を察知。」



内心怒ってるだろう、歌仙さんと
たまたま聞いてたのか堀川くん。






「え？殺気は数えれるのかい？」





すっとんきょうな顔だが目を輝かせる歌仙さん。一陣殺気が消えた気がする。





「...私行くわ。近侍のとこ行く。」





「あぁ。構わないよ。僕はもう少しここにいようかな」

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