[刀剣乱舞]兄呼びしてあげることにした［短編集］

へし切長谷部 ページ5

「主、この長谷部から、一生の頼みがあります」



一生のお願いは何度でも使えるんだよ長谷部くん、なんて思いながら後ろを振り返る



「どうしたんだい長谷部君や、審神者に言ってごらん」


「…はい。笑われても良いのですが
俺にも、妹が欲しいのです！
宗三には小夜坊が、不動には御手杵が！
俺には兄も弟もおらんのです！」



「黒田って意味じゃ、厚藤四郎、博多藤四郎、小夜、日本号がお仲間？
不動は、織田さんのとこでしょ。燭台切も。
薬研と宗三も、織田か。

じゅうぶん、兄弟になれそうだけど」




「…そうですが、俺は主を妹として甘やかしたいのです！」



言っちゃったよ。
前([刀剣乱舞]兄呼ばわりしたった[短編集])に、ボロクサ言われた気がするんだけど。




「長谷部が私のお兄ちゃんなら、日本号もよってきそう。絶対歪んだ愛押し付けるパターンやん」



「俺はそんなことをする、へし切長谷部ではありません。それは青い鳥の長谷部でしょう！」


「そうだよ、でも青い鳥してないよ。みてるだけで何もしてないよ。」




「……話を戻します。俺のことを兄とは呼んでくれませんか」



「いいよ。いいけど、やるならば条件がある。

恋人繋ぎで手を繋いで本丸を練り歩く。刀に会うたびに

『俺の妹だ。可愛いだろう？そうだろうそうだろう！嫁にはやらんからな、嫉妬しても無駄だ』と言え」


前、どこかの誰かに言ったけど拒否された。
でもこの人..いや、刀は違うかった。

もう手を繋いでるよ




「さっ、Aよ。今から本丸を練り歩くぞ。」




「嘘でしょう！嘘だと言ってください兄よ！お兄ちゃん！やめ、やめて！」




______________本丸を練り歩く






「おや、へし切。主と手を繋いでどうしたのです？」


「俺の妹だ。可愛いだろう？そうだろうそうだろう。嫁にはやらんからな、嫉妬しても無駄だ。」


一言一句多分間違えず言い切ったよ



「……主、お気をつけて。」



宗三は死んだ魚の眼をして、長谷部を軽蔑してたと思う。おおいにおもう。



本丸練り歩きは一時間ぐらいかかった。

加州清光→←秋田藤四郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す