菜の花畑〜流架編〜

15話 ページ1

糸｢るぅかくんっ♡演技じょぉずだねぇ♡かっこぃぃぃ｣
流｢う…うん…ありがと…｣
糸｢でもぉ、ジュリエット役はぁ、私のほぉがかわぃいしぃ、るかくんにお似合いだとおもうのぉ♡それにAちゃん演技お下手だしぃ〜？♡｣
糸華ちゃん酷い…私だって頑張ってるのに…
流｢愛か…｣
糸｢るかくんもぉ、そぉ思うよね？♡｣
｢っ……｣
流｢そんなわけ…｣
｢いいよるかくん。気使わなくて。私より糸華ちゃんの方が可愛いし？それに演技も上手そうだし！るかくんだって、可愛い子とキスした方がいいよね！｣
流｢天ヶ瀬！どこ行くんだよ…！｣

タッタッタッ

思わず走って誰もいないとこ来ちゃったけど
｢悪かったかな〜？｣
はぁ…

『ジュリエット役はぁ、私のほぉがかわぃいしぃ、るかくんにお似合いだとおもうのぉ♡』

ズキっ…

なんで…思い出しちゃうんだろ…
糸華ちゃんが来てからるかくんも私と話してくれないし…

流『天ヶ瀬…』
糸『あ！るかくぅん！ねぇねぇ、一緒にかぇろぉー♡』

やっぱり…るかくんは糸華ちゃんのことが好きなんだね…
そしたら主役は糸華ちゃんに譲るべき…だよね…

ポロポロ

あれ…私なんで…泣いてるんだろ…
目にゴミが入ったのかな…
止まんないよ…
｢う…ふぅ…ひっく…｣
流｢天ヶ瀬？｣
｢る…かく…ひっく…ん…｣
流｢あ…天ヶ瀬…泣いてんの？｣
｢…｣
蓮｢おいA！お前…｣
流｢蓮人｣
蓮｢流架！Aを泣かせたのは流架なのか?!｣
｢いいよ…蓮人…｣
蓮｢このっ…｣
｢蓮人!!｣
蓮｢ちっ…Aは絶対お前に渡さねーから。｣
流｢…｣
蓮｢行くぞA｣
｢…｣


蓮｢Aごめん｣
｢え…なんで？｣
蓮｢ついカッとなっちゃって…俺また…｣
｢大丈夫だよ…蓮人は優しいよ。なんやかんや言っていっつも私のこと心配してくれてるもんね。｣
蓮｢…｣
｢でもすぐに暴力を振るうのは蓮人の悪い癖だよっ!!自分のことは自分で守るっ！｣
蓮｢うん…｣


〜流架side〜
俺は天ヶ瀬を傷つけてしまった。

＿無意識に＿

最悪だ…
糸｢るかくぅん。まぁだぁあのAちゃん探してるのぉ？｣
流｢…｣
またこの子だ…
天ヶ瀬が僕にとって太陽ならば


＿＿＿愛川は太陽の輝きを覆い隠す雨雲だ

糸｢るーかくんっ♡｣
ス｢ちょっと愛川さんっ？主役の天ヶ瀬さんがどっかに行ってしまったじゃない！どうしてくれるの?!これじゃあ練習が出来ないわっ!!!｣

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