〈#155〉ピアノ少年 ページ5
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〜♬〜♪……
ピアノの音が止むと、彼は一息ついたように手を下ろした。
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YG「……ん？なっ！？」
「あ」
ドアの隙間から覗いていた私に気づいた彼は、ぎょっとしたように目を見開いた。
YG「なっなんでいるんだよ…！？」
「いや、担任の先生がユンギ君は3階にいるからって」
YG「なんで担任が持ってこないんだよっ！」
明らかに焦ったような彼は、バタバタとピアノの蓋を閉めて椅子から降りた。
「先生忙しいらしくて」
YG「はぁ…ったく…」
「あの、ユンギ君」
YG「…なんだよ」
不機嫌そうな顔で私を見た彼に、私は思っていたことを言った。
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「ユンギ君のピアノ、私すごく好きだな」
YG「…っ！」
ビックリしたように目を丸くしたユンギ君。
「ユンギ君があんなにピアノが上手なんて知らなかったー！」
YG「っ…別に言ってないし…」
「いつから弾いてるのっ？誰に教わったの？なんでそんなに上手なのっ？」
YG「近づいてくるな…っ！」
興奮気味にずんずんと詰め寄る私に、距離を取ろうとするユンギ君。
YG「てか…っファイルは持ってきたのかよ！」
「持ってきましたともー！はい、これでしょ？」
バッと手を差し出したユンギ君に、黒いファイルを渡す。
YG「…中、見てないだろうな」
「見てません見てません。けど、そんなに見られたくないの？」
YG「…別に」
そう言って顔を逸らした彼は、ぎゅっとファイルを掴む手に力を入れた。
YG「もう用ないだろ…早く帰れよ」
「えぇーっひどくない！？せっかく届けに来てあげたのに！」
YG「いいから…っもう帰れ！」
そう言って強引に私の背中を押していくユンギ君。
その時、彼が持っていたファイルの中身がバサッと落ちた。
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Machiya(プロフ) - 田部田さん» うわぁぁありがとうございます。・°°・(＞_＜)・°°・。光栄です！ (2022年10月30日 21時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
田部田 - 100回目の星を押しました！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2022年10月30日 21時) (レス) @page1 id: 53ff48b43d (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - YYami072さん» コメントありがとうございます…！！頑張って完結させますので気長にお待ちください！！ (2022年9月24日 23時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - k.nさん» 読んでいただきありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけると幸いです…！！ (2022年9月24日 23時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
YYami072(プロフ) - はじめまして！前から読ませて頂いていたのですがコメントする勇気がなく…初コメです。ユンギ君の言うのを躊躇った感じとかたまらないですね！だんだん繋がってくるにつれて期待と不安でもう最高に興奮してます。無理せず頑張ってください！応援してます。 (2022年9月24日 20時) (レス) @page50 id: 41ce7899c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年7月30日 18時
