〈#154〉第3音楽室 ページ4
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防弾小学校に着くと、私は職員室に向かった。
「す、すみませーん…」
中では先生たちが慌ただしく仕事をしていた。
「(そっか…文化祭も近いから先生たちも大変なんだ…)」
先生「あっもしかしてユンギ君の保護者の方ですか？」
「へっ！？あっはい！」
突然声をかけられて、咄嗟に肯定してしまった。
先生「ユンギ君の忘れ物、届けに来てくださったんですね。わざわざありがとうございます。私、ユンギ君のクラスの担任をしています、ユ・サラと言います」
「そっそうですか…っ！いつもお世話になってます！」
聡明そうな女性の先生だ…美人だし…
先生「申し訳ありませんが、今手が離せない状態でして…もしよろしければ、ユンギ君に直接渡していかれませんか？」
「え…っいいんですか！？」
先生「はい。3階の音楽室にいるはずですから」
「わ、分かりました…！」
そんなこんなで、私はユンギ君を探しに、小学校の廊下を歩いていた。
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「(3階の音楽室…あそこかな)」
【第３音楽室】と札が出た教室が見えた。
少しだけ開いたドアの隙間から、中を覗いてみる。
「ユンギくーん？いますかー…、…」
その時、ドアの隙間から何かの音色が聴こえてきた。
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〜♪〜♬〜
それはピアノが奏でる音色だった。
滑らかに流れるような…それでいて強い響きを持ったその音は、何かの曲を紡いでいた。
「……」
その澄んだ音色には、聴き覚えがあった。
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YG「……」
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ドアの隙間から見える、ピアノを奏でる少年。
その姿が、どうしても彼と重なる。
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�燹羨�…〜♬…〜��
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同僚『…』
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優しく、軽やかで、力強い……
不器用だけど温かさを魅せるその音は、二人にピッタリの音だった。
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Machiya(プロフ) - 田部田さん» うわぁぁありがとうございます。・°°・(＞_＜)・°°・。光栄です！ (2022年10月30日 21時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
田部田 - 100回目の星を押しました！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2022年10月30日 21時) (レス) @page1 id: 53ff48b43d (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - YYami072さん» コメントありがとうございます…！！頑張って完結させますので気長にお待ちください！！ (2022年9月24日 23時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - k.nさん» 読んでいただきありがとうございます！！最後まで楽しんでいただけると幸いです…！！ (2022年9月24日 23時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
YYami072(プロフ) - はじめまして！前から読ませて頂いていたのですがコメントする勇気がなく…初コメです。ユンギ君の言うのを躊躇った感じとかたまらないですね！だんだん繋がってくるにつれて期待と不安でもう最高に興奮してます。無理せず頑張ってください！応援してます。 (2022年9月24日 20時) (レス) @page50 id: 41ce7899c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年7月30日 18時
