〈#60〉半分こ ページ10
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「ユンギ君。それ、重くない？持とうか？」
少し後ろを歩いていた彼は、両手にお弁当を持っていた。全員分のそれは、きっと小学生には重いはずだ。
YG「…別にいい」
「でも…やっぱり重いでしょ？半分持つよ」
YG「いいっつってんじゃん。しつこい」
「う…」
相変わらず冷たい口調と目つき。
だけど、やっぱり重そうにしている事だけは分かる。
「…〜〜っやっぱり持ちますッ！」
YG「は？ちょっ…！」
ほとんど無理やり、彼からお弁当を半分奪い取る。そんな私に、ユンギ君は驚いたように目を丸くしていた。
「これは重いでしょ！私も重いもん！だから半分こっ！いいっ！？」
YG「いや…なに勝手に、」
「半分こっ！」
そう言い切って、再び歩いていく。
これくらい強引に行かないと、ユンギ君は私に何もさせてくれないから。
YG「……うざ…」
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*
客席に着くと、すぐに試合が始まった。
着々と進んでいく試合に、思わず魅入ってしまう。小学生でも、これだけレベルの高い試合をするなんて思ってもみなかった。
TH「あーっ！ほそぎひょん！」
「えっ！？どこどこ！？」
その声にハッとして見ると、コートに出てきたホソク君がいた。
JM「ひょぉーん」
TH「ひょんがんばれぇーっ！」
双子くんの声に気づいたように、客席に振り返って笑顔で手を振ってくれるホソク君。ユニフォーム姿は新鮮で、彼はラケットを手の中で軽く回す。
「うわぁーっ！ホソク君カッコいいですねー！」
JN「でしょ〜？うちで一番のルーキーだからねー」
自慢げに話すソクジンさんは、楽しそうにホソク君を見つめていた。
そんな彼を横目に、私は持ってきたビデオカメラを構えた。
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Machiya(プロフ) - めろんさん» ありがとうございます…！！引き続きお楽しみください｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年6月13日 10時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - とっても素敵なお話で心温まりました♡応援してます！ (2022年6月13日 1時) (レス) @page1 id: 7d9eea605c (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - 裕美さん» 読んで頂きありがとうございます…！！頑張ります！ (2022年6月12日 0時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
裕美(プロフ) - お話大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2022年6月11日 22時) (レス) @page50 id: e01a387c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年5月27日 22時
