〈#84〉長男の思い、私の思い ページ34
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YG「最初は、アンタのことあやしいヤツって疑ってた。急におれ達のところに来て、ヌナなんて呼ばれて、信用できないと思ってた。なんで知りもしないヤツと家族になんかならなきゃならないのかって」
包丁を扱いながら話すユンギ君の横顔を見る。
YG「なのに、あのバカジンは、アンタが�爐�れらを受け入れてくれる�瓩箸�言うし、あいつらはやけにアンタになつくし。マジでうざいと思った」
「そんなにウザイですかね私…」
YG「なんで、突然現れたヤツなんかに、そんなに嬉しそうにするのかって」
そう言ったユンギ君の苛立ちの声には、少しだけ寂しさが混じっていた。
YG「…おれには、わからない。あいつらが、アンタをよく言うのも。バカジンがアンタを信用してるのも」
いつもの冷たさじゃない、その瞳は、小さく揺らいでいた。まるで、子どもの様に。
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「…私、ここにいても、みんなに何もしてあげられないと思ってた」
YG「…」
私が話し始めると、彼は黙って野菜を切る続ける。
「けど…みんなは、こんな私にあんなにたくさん笑ってくれて、私と居ることを嬉しがってくれて…受け入れてくれる。ソクジンさんも、私を信用して、子どもたちのお世話を任せてくれる」
YG「…」
「…ユンギ君も、私のこと、きっとすごく嫌なのに、追い出さないでいてくれて…」
突然、居場所を無くした私に、みんなは居場所をくれた。それが何より、有り難くて、幸せなことだった。
「だから…少しでも、恩返しがしたくて……ユンギ君が私のこと嫌いでも…もっと良いヌナになれるように、頑張るから。弟くん達のこと、安心して任せてもらえるように…ユンギ君に、もっと頼ってもらえるように……頑張るから」
私を見ないユンギ君を、私は真っ直ぐ見つめた。
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Machiya(プロフ) - めろんさん» ありがとうございます…！！引き続きお楽しみください｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年6月13日 10時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - とっても素敵なお話で心温まりました♡応援してます！ (2022年6月13日 1時) (レス) @page1 id: 7d9eea605c (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - 裕美さん» 読んで頂きありがとうございます…！！頑張ります！ (2022年6月12日 0時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
裕美(プロフ) - お話大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2022年6月11日 22時) (レス) @page50 id: e01a387c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年5月27日 22時
