〈#64〉長男のお話 ページ14
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ホソク君の表彰式も終わって、家に帰る時は夕方を過ぎていた。
ソクジンさんに頼まれて、ジョングク君をベッドに寝かしつけていると、後ろから感じる気配に振り返った。
「うわ…っ！？」
YG「どんくさ。ずっといたんだけど」
ドアに寄りかかってこちらを見ていたユンギ君。その目は、変わらず私を睨んでくる。
「ご、ごめん…どうかした…？」
YG「…別に」
そう言いながら、彼はそこから動こうとはしなかった。
「…」
YG「…」
「え、えーと…」
張り詰めるような沈黙に居たたまれなくなって、何か話を切り出そうと口を開くと、すぐに阻止された。
YG「勝手にキッチン使ったんだって？」
「え」
その言葉に、ギクっと肩が上がった。
どう誤魔化そうが、この長男君にはきっと通じないだろう。
「す、すすすすみませんでした…」
YG「…」
キツイ目で睨まれる。今度はどんな嫌味な言葉を言われるのかと思うと、肩身が狭かった。
「えっと、あの、何と言いますか、勝手に使ったことは本当に申し訳なかったと思います今度からはちゃんと許可を取ってから使うようにしま、」
YG「ホソガがジマンしてきた」
「…はい？」
顔を上げると、顔を逸らしたユンギ君が話し始めた。
YG「練習終わり、ぼくのためにクッキー作ってくれた、って。すげぇ笑顔でジマンされた」
「へ…」
YG「今日も、アンタのおかげで頑張れたって、しつこいぐらいおれに言ってくる。おれは聞いてねぇのに」
彼は、持っていた赤いランチクロスを投げてきた。私がホソク君の為に作ったクッキーを包んでいたものだった。
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Machiya(プロフ) - めろんさん» ありがとうございます…！！引き続きお楽しみください｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年6月13日 10時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - とっても素敵なお話で心温まりました♡応援してます！ (2022年6月13日 1時) (レス) @page1 id: 7d9eea605c (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - 裕美さん» 読んで頂きありがとうございます…！！頑張ります！ (2022年6月12日 0時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
裕美(プロフ) - お話大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2022年6月11日 22時) (レス) @page50 id: e01a387c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年5月27日 22時
