〈#63〉自慢のルーキー ページ13
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ホソク君の膝の傷に、消毒液をつける。
HS「いたぁっ！？」
「ちょっと我慢してね！？すぐ終わるから！」
すぐに拭き取って、ハンカチで膝を押さえる。
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HS「…ヌナ…ぼくのせいで怒ってるの？」
「…え？」
そんな声が頭上から聞こえて、顔を上げる。
そこには、不安そうに眉尻を下げたホソク君の顔があった。
HS「ぼく、ヌナにカッコいいところ見せたくて…だから、血が出てること、気づかなくて…だから、怒ってるんでしょ…？」
「…」
HS「ご、ごめんね…ただヌナに喜んでほしかっただけなのに…」
さっきまで笑顔だった彼は、今にも泣きそうな顔で俯いていた。
「ちっ違うよ…！ホントにっ怒ってるんじゃなくて…っ！」
慌てて弁解しようと、俯く彼の両肩に手を置いた。
「ホソク君が…心配だったから、つい…」
HS「へ…」
顔を上げた彼の前を真っ直ぐ見る。
「ホソク君がずっと頑張ってたこともちゃんと知ってるし、みんなを喜ばせてあげようとしてたことも知ってる…。でも、やっぱりホソク君が痛いのは、嫌だから…」
HS「ヌナ…」
「痛かったら痛いって、言って良いんだよ？無理して笑わないで、泣きたかったら泣いていいから…」
丸くなったホソク君の目には、じんわりと雫が滲んだ。
「今日のホソク君、すごくカッコよかったよ。ソクジンさんと興奮して、声上げちゃったもん」
HS「…っ…」
「痛かったよね。最後までよく頑張ったね」
俯いてぽろぽろ涙を流すホソク君を、優しく抱き締めた。
その様子を見ていたソクジンさんが、私の後ろからホソク君の頭を優しく撫でた。
JN「さすが僕の自慢のルーキー。よくやった！」
HS「…っうん…っ」
ぽろぽろと泣くホソク君に、私はソクジンさんと顔を合わせて笑った。
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Machiya(プロフ) - めろんさん» ありがとうございます…！！引き続きお楽しみください｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年6月13日 10時) (
レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - とっても素敵なお話で心温まりました♡応援してます！ (2022年6月13日 1時) (レス) @page1 id: 7d9eea605c (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - 裕美さん» 読んで頂きありがとうございます…！！頑張ります！ (2022年6月12日 0時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
裕美(プロフ) - お話大好きです！更新楽しみに待ってます！！ (2022年6月11日 22時) (レス) @page50 id: e01a387c2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2022年5月27日 22時
