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YG「だが、あの状況であいつがそんな事を考えていた可能性は少ない。…事故の可能性が大きいのは確かだ。ただ、」









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言いかけて、やめた。
 
私は彼を見上げると、彼も私の方へ顔を向けた。









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YG「…俺も、他のヤツらを疑いたい訳じゃない」









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彼はそう、はっきりと言った。









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YG「ただ、薬の量であいつが眠気に襲われることはなかった。なら、薬の中身が変わっていた可能性が高い」









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ジョングクと同じ推察だ。









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YG「ただそれを、誰がやったか。また疑わなきゃならなくなる」









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苦しそうに息を吐き出す彼。私は今まで出てきた可能性を、整理しようと宙を見た。
 
そんな私に、彼は口を開く。









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YG「……こんな事になって、お前は本当に幸せか」









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静かな夜に響く、静かな声。









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YG「お前は、本当に幸せになれるのか」









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答えは、見つからない。

彼も、それを分かって聞いてるんだ。









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YG「…お前の幸せには、俺ら全員がないと、意味ないんだろ」


「…」









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覚えて、たんだ。私の言葉。









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YG「……俺には、お前を幸せにはできない」









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まだ火のついたタバコを、彼は手の中で握り締めた。
 


彼は体をくるりと振り向かせて、教室から出ていこうとする。
 
ドアの前まで歩いていくと、彼は立ち止って振り返った。









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YG「なぁ」


「…はい?」




YG「……お前、さ」









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何か言いたげなその表情。









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YG「……いや、何でもない。……早く寝ろよ」









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そう言い残して、彼は出ていった。









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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…!!。゚(゚´ω`゚)゚。完結まで気長にお待ちください!! (2021年10月3日 22時) (レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは!3章もハラハラドキドキしています(゚Д゚;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます! (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Machiya | 作成日時:2021年9月19日 22時

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