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JK side
そう言ったその子は、酷く弱々しかった。
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JK「…何…どうしたの、そんなこと急に…」
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俯いたその子の顔に、雨が打ち付ける。
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JK「…前も言ったじゃん…俺は、Aが言ってくれれば傍に居るって…」
「…、…」
JK「大丈夫だよ…一緒にいるから」
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握った手に力を入れる。
冷たくなっていくその体温を、何とかして温めたかった。
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「…私は…」
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口を開いたその子に、俺は動きを止めた。
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「……みんなと一緒にいたい……」
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その言葉は、かすれていた。
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「もう一人になりたくない……このまま八人で、ずっと一緒にいたい」
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握った手は、寒さからか震えていた。
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「…もうみんなと離れたくない…」
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みんなと、離れたく、ない？
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JK「…A…それ、どういう意味…？」
「…」
JK「もう、みんなと、って……俺たち、一回も離れたことないよね…？」
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問いかけても、聞こえていないみたいに、その子は雨に震えていた。
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JK「…A…こっち見て…」
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少しだけ、顔を上げてくれたその子。
どこか虚ろで、寂しそうな目が、俺の目を捉えて離さなかった。
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JK「…っ…」
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どうにかして、その冷えた体を温めたかった。
だから、俺はその体を引き寄せた。
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JK「…大丈夫だから…俺が傍にいるから……」
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小さくて薄いその体を、強く抱きしめた。壊さないように。
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「…ジョングク…」
JK「Aは俺の…大事な人だから…っ」
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俺の背に手を当ててくれたその手は、吹き付ける雨みたいに冷たかった。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡完結まで気長にお待ちください！！ (2021年10月3日 22時) (
レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは！3章もハラハラドキドキしています(ﾟДﾟ;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます！ (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年9月19日 22時
