親と子 ページ19
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それから、雨の日は続いた。
じめじめとする教室の中で、兄弟たちはだらけていた。
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TH「あー雨ばっかりー」
JK「全然止む気配ないですねー」
どれだけ外で遊びたいのか、テヒョンはさっきからブツブツと文句を垂れている。
NJ「テヒョンア、廊下の雨漏り塞ぐから手伝ってくれ」
TH「えぇー」
教室に顔を覗かせたナムジュンさんの片手には、バケツ。
「雨漏りですか？」
NJ「ああ…やっぱり廃校ともなると天井が歪んでるみたいで」
廊下に出ると、確かに床が濡れていた。
NJ「ほら、寝てばっかりいないで手伝え」
TH「俺よりジョングガの方が使えますってー」
文句を言いながらも、のそのそと起き上がる彼。
「なんだかんだ、ナムジュンさんの言うことは聞きますよね」
そう言うと、彼は困ったように笑った。
NJ「ま、大分信頼されてるからなぁ」
何気ない会話の中の言葉。
なのに、どうして今、引っかかったんだろう。
TH「ここに登ればいいー？」
NJ「ああ、頼む」
立てられた脚立の上に難なく登っていくテヒョン。雨が漏れている場所にガムテープを貼っていく。
TH「ガムテープなんて意味ないと思うけど」
NJ「気休めだ。今度木材でも買って打ち付けるよ」
TH「じゃあその時は俺も行こーっと」
まるで兄と弟のような会話。
まぁ、年齢の差からしてそう思うのは不思議ではないけど、この二人に関しては、他の兄弟たちよりも「兄と弟」の繋がりが強い気がした。
「…二人は、ここに来る前も一緒に暮らしてたんですか？」
私の問いに、二人は同じ顔をして振り向いた。
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Machiya(プロフ) - ルイスさん» 読んでいただきありがとうございます…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡完結まで気長にお待ちください！！ (2021年10月3日 22時) (
レス) @page50 id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイス - こんにちは！3章もハラハラドキドキしています(ﾟДﾟ;)8人の行く末がどうなるのか、楽しみにして読んでいます。更新頑張ってください。応援してます！ (2021年9月26日 17時) (レス) @page34 id: c62179e20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年9月19日 22時
