45話 ページ45
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ようやく大学に辿り着く。
階段を上がって講義室まで歩いていく途中、頭の中が常に揺れる感覚だった。
「(…眩暈？にしては続くな)」
頭を押えながら、その後の講義を受けた。
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HS『…A……なんでいつも自分を傷つけるの…？』
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怒っているようなその声。
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HS『そうやって独りでなんでもやろうとして…ぼくはそんなに頼りない…？そんなに何も言いたくない…っ？』
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涙が滲んだ、その瞳。
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HS『っこれ以上独りで…っ…自分を傷つけないでよ…っ！』
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どうして、あなたがそんな顔をするんだろう。
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HS『今度こそ独りにしないって…っ…みんなで逢いに行くからって……約束したんだから…っ！』
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それは、いつの約束＿＿＿＿＿？
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？「……、……！…」
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遠くの方で誰かの声が聞こえる。
耳を澄まそうとすると、頭が痛んだ。
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SR「＿＿＿＿A！」
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ようやく鮮明に聞こえたその声。
目の前に立つ彼女を見上げると、彼女は珍しく表情を歪めていた。
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「……どうしたの」
SR「どうしたのじゃないでしょ!?声かけてもあんた全然起きないんだもん！」
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その言葉でようやく気付く。
自分が今まで寝ていたことを。
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SR「講義終わってんのに全然連絡ないし、見に来たら一人で寝てるし…」
「…ああ…ごめん」
SR「……最近、ちゃんと寝てるの？」
「寝てるつもり、なんだけど」
心配そうにしてくれる彼女。
まだ痛む頭を誤魔化して、出しっ放しだった教科書を片付ける。
SR「…今日はもう帰って休んだ方がいいよ。顔色、悪いよ」
「…大丈夫」
SR「ホントに大丈夫だったらこんなこと言わない」
「…」
彼女の強い圧に、言葉も返せなかった。
実際、今の自分が万全じゃないのは確かだった。
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omu(プロフ) - この章も終了ですか… magic shopの店主さんが何人か予想しているのですがまだ分からないです、、笑 次章では夢主ちゃんの恋模様が見れるといいな…と思ってます！ (2021年8月23日 15時) (
レス) id: f2228c905e (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - omuさん» 読んでいただきありがとうございます！(;´Д｀)頑張って更新していこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします…！ (2021年8月23日 15時) (レス) id: eb0ca8c370 (このIDを非表示/違反報告)
omu(プロフ) - はじめまして！［FAKE LOVE］から全作品読み、［Magic shop］まで来ました！前作の伏線やセリフが所々に散りばめられていて何度も感動しました。作品の更新気長に待ってます。いつも感動をありがとうございます（ ; ; ） (2021年8月23日 10時) (レス) id: f2228c905e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年7月15日 22時
