241話 ページ41
JK side
僕の腕の中にいる、その人。
その体からは血が溢れていて、どんなに抑えても止まってくれなくて……
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「…ごめん、ね…」
JK「っ喋らないでください…っ！血が…っ血が止まらない…っ」
「……曲…聴いてあげる、って……約束…したのに……」
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力のないその声。
僕の頬に添えたその手を、強く握る。
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JK「っ謝らないで…っまだ…まだ助かります…だからそんな…っ」
「……ジョングク……」
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か弱いその人を、僕は抱き締めた。
壊れないように…遠くに、行ってしまわないように…
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JK「…っ…やだ…っ…やだよ……もうどこにも行かないで……っ…ヌナ…っ！！」
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「…っ……ありがとう……」
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その人の手は、力なく僕の手から滑り落ちていった。
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JK「……ヌナ…？…っヌナ…起きて……目、開けて……ヌナ…っ…！」
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閉じてしまった瞼。
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もう、あなたは誰のことも、見えないんですか？
愛した人さえも……
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Owner「…フフフ…アッハハハ…ッ！どうせこういう運命だったのよその子は…！自由に飛び立つなんて…出来るわけがないでしょう…！」
JK「…っ…」
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高笑いするその女に、ただ冷たいその体を抱き締めた。
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Owner「さぁ…そろそろここも崩壊するわ……あなた達も、そんなにその出来損ない人形が好きなら…ここで一緒に死ねばいい」
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僕らを囲んだ炎。
もう、逃げ場なんてなかった。
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YG「……ジョングガ」
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その時、僕の肩に手を置いたヒョンが言った。
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YG「………こいつ連れて…窓から外に出ろ」
JK「……え…？」
YG「今なら…まだ間に合う」
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ヒョンは腕の中の彼女を見つめると、その頬に手を添えた。
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ごまだんご(プロフ) - 一気に作品を読んで泣いてしまいました。できればみんなが幸せになったお話も読んでみたいです。本当に大好きな作品で何回も読みなおすと思います。楽しい時間をありがとうございました。 (2022年12月28日 8時) (
レス) @page50 id: 5bbfc1626a (このIDを非表示/違反報告)
みさちむ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます。その後のお話など読みたいです！ (2022年11月22日 2時) (レス) id: 8d36829a6a (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ただのねこ。さん» わぁぁぁ嬉しいコメントです…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年7月27日 21時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ただのねこ。(プロフ) - もう、、も、あーーーー…泣く… (2022年7月27日 19時) (レス) @page50 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ruja_3さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！そんなことを言っていただけるなんて本当に嬉しいです…！！ (2022年1月13日 10時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年3月20日 21時
