240話 ページ40
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JK「もう…っ帰ろう…三人で……」
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透き通った彼の声。
純粋なその心が、彼の心を癒していくように、彼は銃を持つ手を降ろした。
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YG「……もう少し、考えて動けよ」
JK「…っ」
YG「…死んでたかも…しれないんだぞ」
JK「…それでも…僕は二人を連れて帰る…」
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力なく、弟の背に手を置いた彼。
二人は床に膝をつけて、ただ再会を果たす兄弟のように、抱き合っていた。
その姿に、私は静かに寄り添った。
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「……もう…帰りましょう……私たちの家に……」
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その言葉と共に、二人を優しく包んだ。
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＿＿＿＿＿バァァンッッ！！
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燃え盛る炎の中に、銃声が響いた。
それが聞こえたと同時に、自分の体の異変に気付いた。
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JK「……っ…A…さん……？」
YG「…っ！」
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こんなに近くに居るのに、二人の声が遠い。
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「……ぁ…」
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異変に手を触れれば、真っ赤に染まった掌。
徐々に痛みを感じる。
ああ、そうか。
私は今、撃たれたんだ。
そう悟った時、体が言うことを聞かずに倒れた。
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JK「っAさん…っ!!」
YG「っおい…っ！」
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体を支えてくれる二人。
その後ろに、ゆらりと立ち上がった人影が見えた。
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Owner「…言ったわよね、A……あなたの羽は…私がもいであげるって…」
YG「……ってめぇ…」
Owner「アッハハ…ッ…これで私たち…一緒に地獄へ行けるわね…A…」
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痛みに震えだす体。
視界が徐々に霞んでいく。
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「……っ…」
JK「っしっかりしてください…っ！Aさん…っ!!」
「…っは…ぁ……ジョン、グク……」
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私の体を支えてくれる彼。
だんだんと見えなくなるその頬に、手を添えた。
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「………ごめん…ね……」
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ごまだんご(プロフ) - 一気に作品を読んで泣いてしまいました。できればみんなが幸せになったお話も読んでみたいです。本当に大好きな作品で何回も読みなおすと思います。楽しい時間をありがとうございました。 (2022年12月28日 8時) (
レス) @page50 id: 5bbfc1626a (このIDを非表示/違反報告)
みさちむ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます。その後のお話など読みたいです！ (2022年11月22日 2時) (レス) id: 8d36829a6a (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ただのねこ。さん» わぁぁぁ嬉しいコメントです…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年7月27日 21時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ただのねこ。(プロフ) - もう、、も、あーーーー…泣く… (2022年7月27日 19時) (レス) @page50 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ruja_3さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！そんなことを言っていただけるなんて本当に嬉しいです…！！ (2022年1月13日 10時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年3月20日 21時
