228話 ページ28
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テヒョン達にSOSを送ってから、数十分。
まだ組織の人間にバレている様子はなかった。
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JM「…やっぱりダメだよ…Aだけでも早く、」
「もう遅い」
彼の言葉を一蹴して、部屋のドアの格子から外を見る。
スタッフが3人。
その奥の廊下に2人。
きっとその奥にはもう何人かが待機してるはず。
「…私がオーナーと話をしに行く。その間にテヒョン達に助けに来てもらおう」
JM「Aは…っ？Aはどうするの…！」
「隙を見て逃げるよ」
テヒョンに送ったメールには、店の抜け道やスタッフの数を示しておいた。
あとは勘のいいジョングクが入り込んでくれる。
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「大丈夫。あの二人なら上手くやって…、…っ」
JM「…A…？」
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突然の吐き気。
胃から持ち上がるような気持ち悪さに、えずいてしまった。
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JM「どうしたの…？気分悪いの…っ？」
「…っ…大丈夫…」
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なんとか息を整えて、気持ち悪さを抑えた。
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「……今からオーナーの所に行ってくる。ジミンはここにいて」
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そう言って、ドアの方へ向かう。
すると、後ろから手を掴まれた。
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JM「……約束、して」
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ベッドから立ち上がった彼は、私に近づくとその手を握った。
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JM「……絶対逃げるって。…一人でいなくならないって…約束して」
「…」
JM「…A…」
「……約束する」
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未だ不安を拭えない彼の顔に、柄にもなく笑って見せた。
強い力で握ったその手は、とても温かかった。
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「すみません。誰か」
格子の外にいるスタッフに声をかける。
「オーナーと話がしたいんですけど。ここから出してもらえますか」
Staff「…」
「…『Filter』のことで、少し提案があって」
返事をしないスタッフ。
少しすると、ドアが静かに開いた。
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Staff「オーナーからも話があるそうだ」
「…」
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私はそのまま、スタッフに囲まれて廊下を歩いて行った。
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ごまだんご(プロフ) - 一気に作品を読んで泣いてしまいました。できればみんなが幸せになったお話も読んでみたいです。本当に大好きな作品で何回も読みなおすと思います。楽しい時間をありがとうございました。 (2022年12月28日 8時) (
レス) @page50 id: 5bbfc1626a (このIDを非表示/違反報告)
みさちむ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます。その後のお話など読みたいです！ (2022年11月22日 2時) (レス) id: 8d36829a6a (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ただのねこ。さん» わぁぁぁ嬉しいコメントです…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年7月27日 21時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ただのねこ。(プロフ) - もう、、も、あーーーー…泣く… (2022年7月27日 19時) (レス) @page50 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ruja_3さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！そんなことを言っていただけるなんて本当に嬉しいです…！！ (2022年1月13日 10時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Machiya
| 作成日時：2021年3月20日 21時
