203話 ページ3
JK side
僕たちは繁華街から外れた通りへ来ていた。
隣を歩くテヒョイヒョンは、さっきから俯いたまま、表情は暗かった。
.
JK「…ヒョン。大丈夫ですか」
TH「……、え？ああ…うん」
.
明らかに生気がない。
そりゃそうだよ…外に出たら、アロを一番に幸せにしてやるって言ってたんだから…
.
NJ「…大丈夫だ。『Shadow』の目的は人身売買。商品を傷つけたりはしない」
TH「…アロは商品じゃない」
NJ「ああ…悪いな。奴らにとってはそうなんだ。けど、いくら傷をつけないとはいえ、売り手に渡るのは時間の問題だ。早く行こう」
.
ジンヒョンの部下…みたいな背の高い男性、ナムジュニヒョンは、早足になって暗い路地の中を進んでいく。
.
NJ「奴らは手荒い武装集団だ。比べて『ON』は戦闘要員が少ない。だから、」
JK「僕が何とかします」
NJ「君は格闘技が得意なんだってね。データを見たよ。でも、彼女を助け出すのが第一だ。暴れ回って彼女を攫われないようにな」
JK「はい」
NJ「君の援護をするように部下に伝えた。すでに廃墟の周りに待機してる」
.
ヒョンの話を聞きながら、僕たちはさらに足を速めて奥まで進んでいった。
.
.
.
辿り着いたのは、寂びれた大きな廃墟だった。
.
NJ「…合図したら乗り込むぞ」
JK「はい。ヒョン、僕の後ろにいてください」
TH「…うん」
.
廃墟の前に立つ。
奇妙なほどに静かなのは、深夜だからだろうか。
.
.
NJ「……よし。行けジョングク」
.
その言葉と同時に、僕は玄関のドアを強く蹴破った。
.
.
.
*
.
その後、僕たちは潜んでいた『Shadow』と対峙した。
僕は黒づくめの男を蹴り倒しながら、なんとかテヒョイヒョンを連れてアロを探す。
.
NJ「ジョングクっ！一階は俺たちは制圧する！お前は二階を見て来い！」
JK「はい！ヒョン行こうっ！」
.
指示に従って、ヒョンの手を掴んで階段を駆け上がった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 683人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごまだんご(プロフ) - 一気に作品を読んで泣いてしまいました。できればみんなが幸せになったお話も読んでみたいです。本当に大好きな作品で何回も読みなおすと思います。楽しい時間をありがとうございました。 (2022年12月28日 8時) (
レス) @page50 id: 5bbfc1626a (このIDを非表示/違反報告)
みさちむ(プロフ) - いつも楽しみに読ませて頂いてます。その後のお話など読みたいです！ (2022年11月22日 2時) (レス) id: 8d36829a6a (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ただのねこ。さん» わぁぁぁ嬉しいコメントです…！！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2022年7月27日 21時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
ただのねこ。(プロフ) - もう、、も、あーーーー…泣く… (2022年7月27日 19時) (レス) @page50 id: 9db02e4d47 (このIDを非表示/違反報告)
Machiya(プロフ) - ruja_3さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！！そんなことを言っていただけるなんて本当に嬉しいです…！！ (2022年1月13日 10時) (レス) id: ef956d5f5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Machiya
| 作成日時：2021年3月20日 21時
