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thank as LIVE〜君はそっと後ろに隠した〜 ページ14

ヨシが、何度も食い下がっているのを見て、ユイは横から口を出してそう言った。
「・・・わかった。」
『もう気にしなくていい。あの時の兄さんの気持ちもわからなくはないって。だからいいんだ。自分が兄さんと同じことになってたら俺もそうするし』
「そう…か。でも、俺が喋れなくさしちまったことに変わりはないし…」
「ヨシも諦めないのね。良いって言ってるんだからいいじゃない。そんなことより早く練習したいんだけどさ」
ライは、二人の会話に嫌気がさしたのか、腕を組みながらそう言った。
「あ、そう…ね。ごめんなさい。練習始めましょうか!」
ヨシは、気を取り直して手をパチンと叩きながらそう言った。
「あの!練習見ていってもいいですか?」
「全然構わないわよ?っというか、このまま帰らせるつもりないわよ?」
『え、もう時間ないって…』
「わかりました!待ってます!」
ヨシの言葉に、カイは文字を打って即座に見せたが、それよりも先にユイがそう言う。
「いいの!?7時過ぎても…」
「親いないので大丈夫です。あまり遅くならなければですが…」
「大丈夫よ、そう遅くはならないわ。せいぜい9時ぐらいよ。なんだったらアタシの車で送るから」
ヨシは、そうニコニコと笑って言った。
「さぁ、じゃあ7時までスカブルの練習をさせてもらうわ。各自見るなり夕食にするなりなんなりしてて」
「わかりました。」『わかった』「はい!」「りょうかいしました!」
そうしてMYOのメンバーはそれぞれ散らばった。
そして、スカブルは突如それぞれ音を奏で始めた。
ライは発声練習として、声を出し始める。
「発声練習…。あとでライさんに教えてもらう」
ユイは、ライを眺めながらそう小さくつぶやいた。
『発声練習なんか無くても、お前は十分上手いぞ』
そうすぐにカイが文字を打って見せるが、ユイはきづかずに振り向かない。
「ん…アァ…」
カイは、咳こみをして振り向かせようとした。
「あっ…ごめん、なに?」
カイに気づいたユイはそう言いながら振り向いた。
だが、カイは今さっき打った文を消して、もう一度文を打った。
『なんでもない』
「え、ホントに?」
『ホントに』
「このヘタレ〜」
隣から、アキがカイにぶつかりながらそう言った。
『うるせぇ!なんでもないんだ!』
「そう?ならいいけどさ。俺腹減ったから、コンビニ行こうぜ!ユイも」
「私は、大丈夫です。家に親が用意してくれたご飯がありますし、スカブルの練習も見たいので」

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作者名:Hi-chan | 作成日時:2017年6月27日 16時

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