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original of LIVE〜合ったら天才なやり方〜 ページ21

「そんなことより、作曲の方はどうなの?」
「順調ではあるよ。もちろん歌詞とも合いそう」
「え、見てないのにですか?」
携帯から1度目を離したユイは、ライに問う。
「ええ。アイツらもユイと同じく才能があるみたいね。特にキラは凄いよ」
「あの子はね、人の血をひいてるからよ。あと30分が待ちきれないわ!」
「聞いてみたいです。それでもっと、良い歌詞を書きたいな…」
ユイは、会話してる二人に割って入る形で、小さくつぶやいた。
「ダメよ、そんなの。面白く無いじゃない!」
「だって……私あんまりよくわかってないんですけど、作曲とか作詞とかって、片方を先に作ってからですよね…?」
「基本はそうよ。でも今回は違う。試しの作詞、試しの作曲なの。それでホントに良い風に仕上がったら、作曲者も作詞者も天才よ」
「今回はその天才が仕上がりそうだけどね!」
横から、完成を知りながらなにかを隠して笑っている子供のようにライが笑う。
「気になるわ〜!時間は早めたいわね」
「こっちはもう終わったでいい?」
「もちろん!良いに決まってるわ。あっちが、終わらせたらね」
「じゃ、ちょっと見てくるね〜!」
ライは、ニコニコと笑いながら、今にもスキップしだしそうに、去って行った。
「あの…ホントにこれでいいんですか…?」
去って行ったライの背中を見送った後、小さな声でヨシに訪ねるユイ。
「良いって言ってるじゃない。もしかして、納得いかない?」
「納得いかないっていうか…ホントにこんなのでいいのかなって」
「なら試しにもう一回やってみる?」
ユイが、謙遜をしてみるとヨシは思いもよらないことを言い始めた。
「もう一回書いてみなさい」
「そんな…!!もう一個なんて浮かぶはずが…」
ユイは、そんなことを言い出すが、不思議とユイは携帯を見つめている。
そして気づかないうちに、勝手に手がキーボードを打ち始めた。
―――どうしてだかわかないけど、言葉が勝手に浮かぶ…。
勝手に言葉が浮かんでは、それを並べて文字を打っている。
まるで天から歌詞が降りてくるかのように。
今度はほんの数分で、歌詞が完成した。
「こんなのどうでしょうか…。」
ユイは自信なさげに、ヨシに携帯を見せる。
『僕の背中を押していたのは 君だってしらなくて』
ヨシはあっという間に、歌詞の全文を読み終わり、言い放った。
「さっきと良さは変わらないわね。まぁ、曲に合う方にしましょう」
「ヨシ〜!終わったみたいだから、合わせよっか」

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作者名:Hi-chan | 作成日時:2017年6月27日 16時

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