出逢うまであと1秒 ページ1
細い路地には外国密輸業者やマフィアがいる。
もし目をつけられれば、そいつは殺される。
運良く逃げ切っても 家族、友人、同僚、身近な人間を辿りみんな諸共奴らに殺される。
そんな話が噂されたのは何時だったか。
私は会社帰りに腑と忘れものを思い出して取りに戻った。
対して重要な書類でもなかったが、後輩が手こずっていたのでついでに手伝って行こうと思ったのだ。
今年初めてできた後輩。先輩らしいとこ見せたいじゃん？
会社に戻るとフロントの灯りが消えていた。
おかしいな、この時間はまだ社員がいる筈……
第一私が会社を出てからまだ10分位だ。そんな短時間で終わる筈ないのに………
『ｯｯｯ!!』
そこは最早人間の世界ではなかった。
入口付近には警備員が、階段には社員が、アルバイトの学生は待合室で、血に塗れて死んでいた。
事務所。
そこも又地獄であった。
あらゆる物が破壊され、血に染まっている。
ﾄﾞｻｯ
1番ドアの近くの死体は私の後輩だった。
なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、
私は夢を見ているんじゃないか。
こんなことある筈ない。
だって、この人達が何をしたと言うの。
さっき迄暖かかったであろう後輩の手は、冷たく最早人間のものではなかった。
私が今どれだけ話しかけても誰も返事をしない。
割れた窓ガラスから生温い風が吹き込んでくる。腑と感じる血の匂いに顔を顰めた。
『臭い』
其の声は掠れ、誰にも聞こえない。最早此処には私の声を聞く者など居ないのだが。
机の上にあるダンボールカッターやハサミ、片っ端からスーツに入れていく。
この人達を殺した奴を必ず見つけ、殺す。
殺人など生まれてこの方無縁であった。然し今私は死んだ。
私は復讐に生きる。
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あやや - 面白かったです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))続きを頑張ってー！ (2022年12月9日 22時) (
レス) @page3 id: 4696db0648 (このIDを非表示/違反報告)
名無し9106号(プロフ) - 作者です 初めて書いて保存したら投稿してしまってました。頑張ります💪 (2022年12月6日 19時) (レス) id: 8dc0882222 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - ぎゃんばれー１０押しとくね (2022年12月4日 21時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ傘カサカサ | 作成日時：2022年12月3日 22時
