攘夷四天王と白狐姫 その2

第７１話 ページ24

桂「うおおおおお！」

さくら「とりゃああああ！」

　現在、私たちは江戸の街を爆走中。後ろからは、ニコチン野郎さんがものすごい形相で追いかけて来ている。

土方「待ちやがれ桂ぁぁぁぁ！」

沖田「待ちやがれ土方ぁぁぁぁぁ！」

　どうやら、沖田さんも追いかけて来ているらしい。しかし、沖田さんの様子がどうも変だ。

気のせいでなかったら、待ちやがれ土方とか叫んでいたようなのだが‥‥

沖田「覚悟しやがれ土方コノヤロー！」

　という声が背後でしたとか思うと、いきなりちゅどーん！ という大きな音がする。

ああ、また沖田さんがバズーカをぶっぱなしたのか。

いや、バズーカにしてはわずかに音が違う。

何事かと思い、振り返ると‥‥‥‥‥

さくら「あんにゃろ爆弾使いやがったのか！ しかも暴発してるし！」」

桂「あ、いや、誤解ださくら。今のは俺がやったんだ。」

さくら「犯人あんたかよ！」

などという私の叫びも意に介さず、桂さんはこう続けた。

桂「よし、さくら。さつき殿。」

さくら「な、何よ。」

桂「今のうちに逃げるぞおおお！」

さくら「ちょっと待てええ！ こっちは車椅子押してんだけど！ こらああ！」

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