第３２話 ページ34
さて、こいつの処遇はどうしようか。そう思い、席を立とうとすると猫の鳴き声が聞こえて来た。
｢そっか、お腹空いたんだね？｣
おいで、と猫に話しかけ、ガキはどこかに向かう。ついて行った猫の腹は、かなり大きくなっていて。
伊東｢あの子はお産が近くてね。かなり気が立っているから気をつけた方がいい。｣
伊東は、なおもその笑みを崩さない。あのガキを心の底から愛しいと思うが故か、はたまた別の感情をもってしてか。いずれにしろ、油断はならない。
猫がもう一匹、縁側の方からぴょん、とこちらへとやって来た。いとも容易く。
伊東｢A。｣
｢いつもの子？｣
伊東｢ああ、遊びに来たらしい。｣
隣の部屋から出てきたガキ。その足下には、先程の猫がついて来ている。ガキは、嬉しそうに顔を綻ばせた。
猫と戯れる時のガキは、無邪気そのもの。決して俺たちには向けられることのない、安心しきった表情。その隣に伊東は近づき、一緒になって目の前の命と向き合うのだ。
沖田｢土方さん、どうしやす？｣
土方｢近藤さんと話してくる。俺一人じゃあ決められねぇ。｣
沖田｢そうですかぃ。｣
総悟は、ふんと鼻で笑った。
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薫(プロフ) - スー☆さん» ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張って更新します故、よろしくお願いします。 (2017年11月5日 11時) (
レス) id: db84894ca1 (このIDを非表示/違反報告)
スー☆(プロフ) - 続きが気になります!! (2017年11月5日 0時) (レス) id: 6b91c09b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫 x他2人 | 作成日時：2017年7月15日 15時
