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【紫耀】







なんとなくだけど、少し前から感じていた、Aの近くにいる誰かの存在。









廉だったんだ。








いつかAに聞いた、慰めてくれた奴っていうのも廉だったんだ。









もしかしたら廉は、知ってたのかもしれない。




Aの出生の背景も、両親が不仲なことも、Aが俺の前で何も知らないふりをしていることも。




Aが一人暮らしをしたいと言い出したのも、廉が俺たちのことを考えて助言してくれてたんだろうか。









だとしたら、









だとしたら、









それは俺にとって唯一の救いになる。









Aは一人じゃなかったんだ。







一人じゃなくて、ちゃんと胸の内を明かせる相手がいたんだ。








そしてその相手が、廉で良かった。









俺は咄嗟に振り返って言う。







「廉!
俺、お前がいて良かったよ。
俺にもAにも、お前がいて良かったよ。」







Aのこと、支えてくれてたんだろ?





彼奴のやり場のない気持ち、受け止めてくれてたんだろ?





俺とAのこと、どうにかできないかって一生懸命考えてくれてたんだろ?







お前のことだから、きっと自分のことみたいに悩んで、辛い思いしたんじゃないか?









「え…?」







そんな素っ頓狂な声出すなよ。





今に始まったことじゃないぜ?


お前がいて良かったって、俺ずっとそう思ってきたんだよ。









お前に追い抜かれないように、必死で走って来たって、ずっとそう思ってたけど、







本当は、







本当はさ、








ずっとお前に背中押してもらってたんだよな。








お前がいなきゃ、俺ここまで来れなかった。







廉は努力家だから、俺が少しでも手を抜くとあっという間に前に進んでて、あぁ俺このまま置いてかれちゃうなって、そう思ったこと何回もあった。







だけどその度にお前は必ず立ち止まって、一緒に前に進むことを選んでくれてたよな。







廉。







わかってないだろうけど、






お前が俺を避けても、嫌いになっても、俺にはそんなことどうってことないんだ。








お前がどうであれ、俺はお前が好きだから。








「じゃあなっ!」







ちょっと待ってろ。






俺、Aとちゃんと腹割って話してくるから。






そしたらお前に言わせてよ。








って言っても難しい言葉はわかんないから、








全部ひっくるめて、







ありがとうって。

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設定タグ:King&Prince , 永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:タレント
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作者名:P | 作成日時:2018年9月19日 22時

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