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【紫耀】
「そういえば今日廉と会ったんでしょ?」
「あ、うん。少し話したよ。」
「そっか。
A全然友達つくんないからさ、廉と同じ学校って聞いてちょっと安心した。」
「前にも言ったけど、友達はつくらないって決めてる。紫耀のこと知られて迷惑かけるかもしれないし。」
「そんなの全然いいよ。なんなら俺のこと利用して友達つくっちゃってもいいくらい。」
「やだよ!
とにかく友達はいらないの。カナダにはちゃんといるし、寂しいわけでもないから心配しないで?」
「でもせっかく日本に来たのに、A誰とも遊ばないし、学校以外どこにも出かけないし、なんかもったいないよ。」
「いいの!別に遊ぶためにこっちの大学選んだわけじゃないから。
それに今は紫耀と一緒に暮らせて、それだけでもう満足してる。今のままで何も変わらなくていいんだよ。」
Aは小さい頃から頑固な一面があって、
俺はそんなAを見る度に、
その意志の強さがAの弱さになっているんじゃないかなんて、
そんなことを思っている。
まぁとにかくAの中の頑固ちゃんが顔を出すと、俺はもうお手上げ状態で、
「あーはいはい、わかったわかった。
まぁでも廉は別でしょ?俺が信頼してる奴なわけだし。」
こうやって、なんとか頑固ちゃんを鎮める妥協点を見つけることしかできない。
「うん、まぁそうだね。」
「じゃあほら、あれだ!今度一緒に飯食いに行こう!な?」
俺は嬉しかったんだ。
日本に来てから、毎日学校と家の往復でなかなか世界を広げようとしないAが、
廉と知り合うことで一歩前進したみたいな、
そんな気がして。
大学という俺が踏み込めないと思っていた場所でも、
廉がいることで、守ってあげられているような、
都合のいい思い込みかもしれないけど、
そんな気がしたんだ。
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P(プロフ) - ふみなさん» ありがとうございます。励みになります。頑張りますので、引き続きよろしくお願い致します。 (2018年9月11日 21時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年9月11日 21時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - ランタンさん» 有難いお言葉ありがとうございます。そう言って下さると本当に嬉しいです。引き続き頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2018年8月4日 17時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン - あんまり廉くん主人公を読んだことがなかったです。でもこの物語とっても面白かったです。これからも更新頑張ってください! (2018年8月4日 13時) (レス) id: bdde880c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2018年8月2日 0時