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「どうした?まだなんか不安なことある?」






「ううん…そうじゃなくて…

えっと…」






「ん?」





「えーっと…

私ね…今まで…悲しいこととか、辛いことがあった時って、いつも紫耀に会いたいって思ってたんだ…」





「うん…?」





「でも…最近は…

廉君に会いたいって思うようになったの…」









「え…?」









え?!






ちょっと待って!!







「だから…んっと…私も…廉君のこと…す」



「ストップ!」






咄嗟に掌を向けて君の言葉を遮ると、君はそんな俺を不思議そうに見つめる。







"私も"って、





Aも俺のこと好きってことやんな?






そうやんな?!





「あ…ごめん。
えーっと…続きは…Aが紫耀と話してから聞きたいんやけど、あかん?」







今すぐに聞きたいけど、






でも、






せっかくなら、








君の心が晴れてから、








君の心が軽くなってから、








それから、とびきりの笑顔で俺にその言葉をちょうだい。








とびきりの笑顔の君を、俺にちょうだい。








「ううん。あかんくないよ?」






君は俺をマネた話し方でいたずらにそう言って、くすっと笑う。







「関西弁、下手。」



「そういうこと言う?」




あぁ、帰りたくない。




「これからいっぱい教えたるわ。」




まだまだ君と話してたい。




「うん、よろしくね。」




まぁでも、君はこれから紫耀と話すわけやし、今日はしゃあないか。




「こちらこそ。
じゃあ、ホンマに帰るな。」





次に会う時、聞けるかな?




俺が今日遮った言葉の続き。





「うん。気をつけてね。」





次に会う時、気持ち受け止め合えるかな?




俺も君も何の柵もなしに。





「ありがと。じゃあ、また。」





次に会える時、抜け出せるかな?




"兄の友達"と"友達の妹"から。









静かな廊下を弾むような足取りで歩き、エレベーターを待つ。







その間も、さっきの君を思い浮かべては顔が熱くなる。






君の言葉や仕草一つ一つが頭に焼き付いていて、にやけてしまいそう。






なんとか気を引き締めようと、パチンと両手で軽く頬を叩いてみる。





その時、エレベーターが来てドアが開いた。









「え…廉…?」









出てきたのは、てっきり空港におると思い込んでいた紫耀で、





その疲れ果てた表情と真っ赤な目に、俺は息を呑んだ。







「お前…どうしたん…?」

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設定タグ:King&Prince , 永瀬廉 , 平野紫耀   
作品ジャンル:タレント
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P(プロフ) - ふみなさん» ありがとうございます。励みになります。頑張りますので、引き続きよろしくお願い致します。 (2018年9月11日 21時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)
ふみな(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年9月11日 21時) (レス) id: 5163432d21 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - ランタンさん» 有難いお言葉ありがとうございます。そう言って下さると本当に嬉しいです。引き続き頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2018年8月4日 17時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン - あんまり廉くん主人公を読んだことがなかったです。でもこの物語とっても面白かったです。これからも更新頑張ってください! (2018年8月4日 13時) (レス) id: bdde880c20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2018年8月2日 0時

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