…カラフル… ～Donghae～ (ページ33)

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勘違いページ33

「…なんか勘違いしてませんか？」

「はい？」

少し低めの声でそう呟くと、

ドンヘは私の手をギュッと握りしめた。

私、不安そうな顔をしてたのかな。

見上げるとドンヘは私を安心させるように優しく微笑んだ。

でも直ぐに前を向いて。

「芸能人とか、一般人とかそんなの関係ないんです。俺がAが良いって思った、それだけです」

…ドンヘ… …。

勘違いしていたのは私も同じ。

何でドンヘは私なんかに、って思ってた。

一般人だし、草臥れた女だし、って。

ドンヘはいつだって私を見てくれてて、

そんな私でも好きだって言ってくれてた。

「それじゃ、失礼します」

「あ…ドンヘっ」

そのままドンヘは私の手を握ったまま車に向かった。

助手席を開けてくれて、私はストンと力なく席に座って。

ドンヘは無言のまま車を走らせた。

着いたのは私の家で。

トントンって階段を上がると、

背中に無言で開けろって急かされているような感覚。

部屋に入ると、そこは朝出てきたまんま、

なんも変わりもない、いつもの部屋。

なのにドンヘがいるってだけで緊張した空気。

「A…」

「ドンっ、ん…」

背中に硬い感覚を察知した瞬間、

ドンヘからの激しいキスが降ってきた。

少し上からのキスに、

必死に受け止めようとドンヘの首にしがみつく。

「あっ…」

生暖かい手が捲れたシャツからスルッと腰あたりを撫でるから。

ガクッと、膝が崩れた…。