…カラフル… ～Donghae～ (ページ18)

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微睡むページ18

「…お待たせ」

「ありがとう」

少し照れながらドアを開けてくれるドンヘ。

傘が濡れてるから車に乗るのを少し躊躇っていると

私の傘を取って「ほら」って促してくれる。

私が乗り込むまで傘を差していてくれて…優しい。

「ありがとう…傘、ごめんね？」

「うん？気にしないで」

運転席に戻ったドンヘは傘を後ろに置いて

「少しドライブしよ」って車を走らせた。

車の中は居心地が良くて、

程よく暖かい車内に少し微睡む。

「A眠いでしょ。着くまで寝てる？」

「んー…どこ行くの？」

「ナイショ」

なんだか少しずつドンヘに慣れてる自分が少し怖い。

ドンヘなんて少し前までは別次元の人だったのに

こうしていつの間にか寝顔まで見せられるようになってしまうなんて。

気付いたらドンへに揺すられて起きた。

「着いたよ、起きて」

「っ…ごめん！寝ちゃってた…」

「寝顔、可愛かったよ(笑)」

「…パボ。」

恥ずかしい…。

こんな姿を見られることがあるなんて思わなかった。

着いた先は少し小山にある展望台。

車から降りると小高いだけあって少し寒かった。

身震いをするとドンヘはサッと上着を掛けてくれた。

「ドンへが寒くなっちゃうよ」

「俺は大丈夫。厚着してきたから」

もう雨はすっかりあがっていて、雲が通り抜けたその先には

いつか見たようなキラキラした世界が目の前に広がっていた。

「雨の後、ここに来るのが好きなんだ」

「うん…綺麗だね…」

少し穴場スポットなのか、

今いるのは私たちだけだった…。