…カラフル… ～Donghae～ (ページ14)

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送るよページ14

一次会だけでも、もう結構な時間だった。

この後二軒目に行く人たちはどこにしようかと
今いたお店の前で話し合っている。

二次会には行かない私とユナは成り行きを見守っていた。

「Aは帰るんだろ？送るよ」

「ジュンオッパ」

ここから帰るとなるとバスを乗り継ぐか
タクシーかな～なんて思っていたんだけど。

ジュンオッパは本当に優しいなぁ。

でもムードメーカーなオッパが二軒目を行かないなんて無理だと思う。

それにユナは逆方向だから私だけ送ってもらうのは…。

だから丁寧に断る。

「タクシー乗るから大丈夫です！オッパは二軒目に行ってください」

「俺行かなくても大丈夫だよ」

「それにユナも居るし…」

「私は平気だよ。すぐそこだもん」

「でも…」

「さぁ、行こう」

オッパに腕を掴まれて一歩踏み出したその時…

「…A！！」

通りの向こうに見慣れた車が見えてー…

運転席の窓から、少し焦ったような、サングラス越しでも分かるそんな雰囲気の…

…ドンヘ。

「…オッパ、ありがとうございます。迎えが来たから…大丈夫です」

「…そっか。気をつけて帰れよ」

「はい！」

気づいたらユナもいなくて、二軒目に行く人はもう流れていて

この場に居るのは私とオッパだけ。

オッパに一礼して…

向かいに通りに停まっている車に駆け寄った。

「ドンヘ…っ」

「その…どこかでご飯食べようと思ってたら。Aが居たから…その…」

「…ありがとう、ドンヘ。…会いたかった」

「…うん、俺も」

そう言うとキュッと手を握ってくれた。

ドンヘが気まぐれでも、

私にすぐ飽きちゃっても良いや。

今が幸せだから、今が大切だから。

それでも良いや…。