…カラフル… ～Donghae～ (ページ13)

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足元にも及ばないページ13

「ちょっと、オッパ！」

「A、こういうのはみんなの居る所でする事じゃないよ」

「…はい。すみません、オッパ」

確かにこれは場の空気を壊す出来事だったかもしれない。

オッパは偶にこうして教えてくれるけど
勝手に切らなくてもいいのに…。

私にとっては今この瞬間のドンヘとの電話も大事なことだった。

ドンヘに謝りのカトクを送る。

…ドンヘ、急に切ってごめんなさい。また連絡します…

ふぅ…。

一息ついてスマホはそのままポケットにしまった。

席に戻るとみんなにチャチャを入れられたけれど

ジュンオッパが「お兄さんだったよ」なんて言って誤魔化した。

それを聞いてみんなは納得したのか各々飲み直し始める。

「悪かったな、勝手に切っちゃって」

「いいえ。教えてもらえて感謝してます」

「その…彼じゃなかったのか？」

「別に…付き合っていませんから」

そう、私たちは別に付き合ってない。

たまたまドンヘは私に興味を持ってくれているみたいだけど

こんなに毎日をただ過ぎるだけの女なんて直ぐに飽きちゃうよ。

きっと業界にはたくさんの可愛くて綺麗で魅力的な人がたくさんいて。

私なんて…そんな人の足元にも及ばない。