61-Time ページ22
「あー!やばい!」
おじさん方がからだの悲鳴を口に出してます。
落ち着け←
「おーい、星月!」
「はい!」
「お前、ここどう動く?」
「こっち行った方がいいですよね?」
「こっちもありだぞ?」
「あー。ちょっと周りのメンバーに聞いてきます!」
「山田に聞いた方がいいと思うぞー」
えっ?山田さん!?
「山田」というワードを聞いた瞬間、肩がビクッ!と上がったのは気のせいではない。
だって、怖いじゃん!!!←
「あ、あの…」
「あ?」
怖いわっ!
先生ぃぃぃぃぃ!!!!!←
「山田ー、顔が怖いよー」
慧ののほほんとした雰囲気に私は飲まれ、さらにアタフタしてしまう。
「落ち着け、A」
雄也に背中を撫でられ、深呼吸するよう促されました。
神かな?←
「んーだよ。
俺だって休みたいの」
「ですよね、忙しいですよね。ごめんなさい。先生のところに戻ります」
早口で喋りすぎて、慧がめっちゃビックリしてる。
「先生ぃぃぃぃぃ、無理でしたぁぁぁぁぁ」
「お前でも無理なものあるんだな」
「流石に偏見が…」
流石にそこまで仲良くない人にガツガツしません←
「意外と弱いんだね」
「だってぇ…」
最年長に頼ります←
「山田ー?」
「んー?」
なんでそんなに対応に差が生まれるわけ!?
めっちゃ、私嫌われてるじゃん!?!?
「Aのダンスの動きどうする?」
「あー…別にどこだっていいんじゃね?」
「じゃあ、センター取られてもいいって言うの?」
「は?何言っての。知念」
まって、まずい予感しかしねぇぞ。
「少しは新メンバーのこと、考えられないの?
いっつも涼介は頑張ってたのに、ここでAを放っておくの!?」
「るっせーな!
俺だって、積み上げてきたものは崩されたくねーよ!
何より、女で、いくら歴が長くても、先輩でも、Hey!Say!JUMPのセンターは簡単に譲れねぇんだよ!」
…これ、どうしたらいいの。
「いや、山田。センターの話じゃなくて…」
「俺にはこいつの話を一切振らないで」
つっめたいやつだなぁ。
と他人事のように思ってしまう自分がいる。
不穏な空気の中、ダンスレッスンは再開した。
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