59-Time ページ20
「まー、みんないいやつだから、徐々に慣れていけばいいよ」
慧の一言で、少しだけ肩の荷が下りたような気がした。
「なんかあれば、俺たちに言えばいいんだし」
「うん！俺たちじゃ心細いかもだけど」
なかなか喋らなかった有岡さんが喋った。
「てか、今日珍しく大ちゃん静かだよねー」
「えっ！？いや、別に…」
「もしかして、コード・ブルーで共演してるから緊張してる？」
「ち、違うわ！」
いじる慧にタジタジの有岡さん。
中学生か。(笑)
「忙しそうだね」
「有難いことに…」
「俺らには敬語なくていいし、呼び方も呼び捨てで構わないから」
「あ、じゃあ、テキトーに」
「第2の伊野尾か」
と、優しく薮くん…いや、宏太が笑っていた。
「なんか、薮くん…いや、宏太ってどことなく保護者だよね」
「いや、わかる！」
「だよね！？」
雄也と意気投合。
「んで、光くんが…」
「「お嫁さん！！」」
あまりにも揃うからついハイタッチ。
「いや、�睫擇斑舂匹垢�じゃない？」
宏太にいじられるほどですよ。
「えー、ずるーい。俺も混ぜてー！」
「ちょ、慧！？」
私の肩に顎を乗せてくる可愛いやつ。
「こら、伊野ちゃん。離れなさい」
「やっぱり、光は嫁だ」
「なんでだよ！？」
私のボケにちゃんとツッコミしてくれたので、私は満足。
「おーい、大貴ー。生きてるかー」
ぼーっとしてる有岡大貴に話かける。
「ああー、びっくりしたー」
「え、何その反応」
「えっ！？いや、俺はただ…！」
混乱しまくって慌てる大貴。おもしろ。
「BESTって、やっぱり、お兄ちゃんだね」
「だろ？何かあったらいつでも言えよ」
ヤンキーみたいな感じで言ったのはいいけど、結局恥ずかしくて笑ってしまう慧。
「何かあったら助けてやるよ」
男前でヤンキーみたいな、どことなくオネェみたいないじられキャラ雄也。
「何かあれば俺たちを頼って！」
親みたいな大きい器を持った、笑顔が素敵な最年長、しっかりしてるけど天然な宏太。
「そーだ。何かあったら頼れ！」
頼れるお兄ちゃんみたいで、明るくて、ちょっとバカみたいなみんなを笑わせる光。
「うん！」
元気な甘えん坊、だけど時より頼りになるお兄ちゃんで、みんなからの愛されものの大貴。
最高のお兄ちゃんたちです。
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