▽ウィンタースポーツ ページ27
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あるオフの日のこと。
じーこに誘われ、朝早いというのにわざわざ私の家まで迎えにきてくれた。
ゆらゆらと車の心地よい揺れに思わず瞼を閉じそうになるが、じーことたくさん話すことでなんとか起きていた。
そんな彼の車に乗って数時間。
連れてこられたのはスキー場。
向「せっかくやし、Aちゃんのスキーする姿を見たいんよ」
『あー、そゆこと？
スノボーできたら良いんだけどねぇ』
生憎、スキーしかできない。
スノボーもできるようになりたいんだけどね？
『レンタルしてきまーす』
どこ行くって教えてくれたらスキー道具持ってきたのに。
そういや、スキー道具は邪魔になるからって、投げたんだっけ。
忘れてしまったから、まあいいや。
あ、上着とかは向井康二セレクトで買ってくれたらしい。
つまり、コージネートです。
めっちゃオシャレ。だけど、そこそこ高いやつ。
向井康二、凄すぎんか。ありがとう。
いってらっしゃいと見送られ、スキー道具一式借りてきた。
準備体操やらなんやら済ませて、どのコースを滑ろうかという話に。
『こぶとかいきたいなー』
向「...思ったよりガチやな」
『一応、検定とってるんで』
そう言って短めのコースに向かうゴンドラへ乗り込む。
向「あそこまでいったら待っててな」
『はーい』
数年ぶりに滑るため最初はぎこちないものの、少しずつ勘を取り戻す。
待ってろと言われた場所で待っていると、少し遅れてやってきたじーこ。
向「むっちゃ上手いやん！」
『本当？数年ぶりだけどね』
向「じゃあ、下まで行くかー」
『いきましょー』
何回か短い方のリフトに乗り、感覚を取り戻す。
何本か滑れば感覚は戻ってきて、こぶを滑っても大丈夫な気がしてきた。
『こぶ滑ってくる』
向「なら俺近くで撮影するわ」
『おっ！頑張らんと。行ってくるわ〜』
そういってこぶのほうへいく。
ボコボコで滑りにくいけど、リズム良く滑れるこの感覚が楽しい。
『ふぉー！』
向「本当やばいな」
『惚れた？』
向「惚れた」
お昼を食べ、午後は向井先生によるスケボーレッスン。
滑れるようにはなったよ(笑)
帰りは私が運転して、美味しいうどん屋さんで晩ごはん。
今日の感想やらなんやら話せて、久しぶりに体を動かした休日でした。
またじーこと行きたいなぁ。
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