▽想像の範疇外 ページ21
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阿部side〉
『あれ、ない』
阿「どうしたの？」
『さっき友達に会ったんだけど、プレゼントーって小さい手提げみたいなのもらったんだよね。
どこやったっけ？』
いつも背負っているリュックの中身を全部出して探し物を見つけようとしているA。
佐「どうしたのー？」
『あ、さっくん』
Aが普段はしない行動に疑問を感じたのか、佐久間が様子を伺いに来た。
Aが簡単に事情を説明すれば、なにかのキャラの真似のように反応する佐久間。
佐「それは大変だっ！俺も手伝う」
『うん、ありがとう』
全て確認してみるが見つからない。
阿「ポッケとかは？」
ありそうだねと言いながらポッケを探るA。
『んー、ないなぁ。やっぱ、落としたかな…』
ラ「どうしたのー？」
『あ、ラウ。
さっきさー、あったときに私小さい手提げ袋持ってなかった？』
ラ「んー。あ、持ってた！」
『やっぱり...。
どこ置いたかはわかんないよね？』
ラ「うん、それはわかんない…。ごめんね？」
『大丈夫！他のメンバーに見てないか聞いてくる』
そう言って、残りのメンバーに聞いて回るA。
佐「友達って誰だろ」
阿「さぁ？あんまり深入りするのもね」
なんね2人で話していると、ラウールがとんでもない爆弾発言を落とした。
ラ「多分、海外の友達からもらったんじゃないかな」
佐「海外っ！？」
人見知りのAが、海外にも友人がいるってこと？
本当に謎なんだけど。
目「Aー、これのこと？」
『あ、それ！目黒、ありがとー。
どこにあった？』
目「テーブルの反対側に」
『あっ、まじ？』
阿部ちゃーん、さっくーん、ごめーん！と言いながらこっちへ帰ってくる。
だけどさっきのラウールの言葉が頭から離れない。
佐「Aの交友関係ってどうなってんの？」
『えー、普通だよ。普通』
阿「そのプレゼント誰からもらったの？」
『あ、これ？留学先でお世話になった…』
佐「留学ぅぅぅぅぅ！？」
『さっくんうるさい』
深「え、どうしたの佐久間」
『なんでもなーい！』
ほら、さっくんのせいで…とちょっと怒り気味のA。
Aってやっぱり変わってるよな。
人見知りなのに、交友関係超広いじゃん。
やっぱり謎。
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