雪男のマイペースガール Ⅲ (ページ44)

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▽ピアスでイメチェンページ44

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ピアスを開けて、はや8年。

最近は、ピアスよりもイヤリングで済ませることが多い。

だから、メンバーはピアスホールがあることを知らないんじゃないかな。

ライブの時は邪魔だからつけてないけど、そこまでドアップになっても気がつかれないし。

ごく稀につけることはあるけど、それはメンバーと出かける時じゃなくて、先輩方や大学時代の先輩後輩と出かける時くらい。

だから今日はイメチェンということで、ピアスをつけて行こうかなと。

どんな反応するか楽しみ。

＊

『おはようございまーす』

阿「おはよ」

イヤリングがピアスに変わったことに気がつく人ってどのくらいいるんだろう。

てか、気付くものなのか。

なんて思いながら他のメンバーが来るのを待つ。

10分弱で、全員が揃った。

いつも通り、阿部ちゃんの隣で本を読む。

彼はクイズしてるけど。

深「あれ、A...」

『ん？』

深「いや、なんでもない」

そう？と返事をして、一度上げた視線を本に戻す。

メンバーが少しだけざわざわしている気がする。

気のせいか。

気がつくとしたら、舘さんかラウール？っぽいけど。

渡「は？待って、A。こっちみて」

『え？』

しょっぴーが突然、大声を出すからびっくりする。

何事かと顔をあげれば、じーっと見つめられる。

渡「お前いつから開けてたんだよ」

『え、なんのこと？』

完全になんのことか理解してない私は質問を質問で返す。

そうすれば呆れたように彼は右耳を触り出す。

『あっ、忘れてた！今日、ピアスにしてみたの。プチイメチェン』

そう言って笑ってみせれば、さっくんが「いや。質問に答えてあげて(笑)」と笑う。

『あ、えっとー、開けたのは8年前！』

「「「8年前！？」」」

阿「いや、中学生の時じゃん」

『そうなの！まあ、留学とかよく行ってたし、普通よ普通』

向「そういうファッションは小さい時からおしゃれなんやな」

岩「いやそういう問題じゃないだろ」

深「やっぱり空いてたか...」

ラ「え、お揃い欲しい！」

目「意外」

ずーっとしょっぴーは右耳を触るからそろそろやめろと手を叩く。

舘さんにも止められてちょっとご不満の様子だけど、くすぐったいから。

なんて思いながら、プチイメチェンはみんなを驚かせたようです。

満足満足！

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