▽初めて見せた涙 3 ページ30
＊
帰宅するというところで、入所してからたくさんお世話になっている岡本健一さんに頭を撫でられた瞬間、涙が溢れてしまった。
そうすると東山さん、近藤さん、錦織さんがどうしたどうしたと集まってきて、慰められるという豪華さよ。
「すみません。つい...」と謝れば、優しく「良いんだよ」なんて声をかけてくださった。
優しすぎるんだよ、先輩方。
悲しいのは、私だけじゃない。
気持ちを切り替えなきゃ。
ありがとうございます！と4人の大先輩に頭を下げ、JUMP兄さんのもとへ混ざりにいく。
伊野尾くんには、頭をめちゃくちゃ撫でられるし。
薮くんは、微笑んで見守るだけで助けてくれないし。
知念くんと裕翔くんは、ニコニコしてちゃちゃ入れてくるし。
山田くんと有岡くんは、抱きつこうとしてくるし…。
騒がしいわ！(笑)
『ねぇー、なにしてんのみんな』
伊野尾「よしよししてあげようと思って」
『子供じゃない！(笑)』
そうツッコめば、さらに笑顔が溢れるJUMP兄さんたち。
さっき、涙流したから心配してくれたのかな？
なんて、そんなことないと思うけど想像するだけタダでしょ？なんてね。
...そろそろ戻ろうかな。
またね！と手を振れば、名残惜しそうな顔をする人たち何名かいるけど、またねと言ってくれる。
大好きな先輩。お兄ちゃんたち。
でも、やっぱり私の居場所は...。
『うんうん...ってなに話してたの？』
ラ「Aちゃん！」
深「Aってすごいやつだなって話」
『褒めてもなんも出ないぞ〜』
佐「Aがいるだけで満足でやんす！」
『それは、めっちゃ恥ずかしいな...』
目「照れてる〜」
『うるせっ！(笑)私だって、照れるわ！』
阿「あんまりいじめないの」
宮「Aは俺たちの姫でしょ？」
『姫ではないかな』
向「まあ、愛されてるのは間違いないな！」
『だから恥ずかしいってば〜(笑)』
渡「俺たちSnowManのでもあるけどな」
『いや、物扱いすんな(笑)』
岩「カッコよかったよ」
そう言って頭を撫でてくれたひーくんがかっこいいよ。
なんて言えずに、ありがとうも言えない代わりに、「好きだ、バカっ！」とメンバーに伝えた今日の終わり。
幸せだよ。ありがとう。
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