▽暑さには勝てない ページ17
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『あっつー！』
この時期、やっぱり暑さには勝てない。
佐「A〜、アイス買いに行こうぜー」
『いくー！他に食べたい人挙手！』
そう聞けば、なべこじラウが手を挙げた。
『OK。何食べたいか送って！さっくん、行こうぜ！』
アイスのなればさっきの暑さは少しでも楽になるでしょ？
そう思えば、問題ナッシング！
何買おうかーなんて歩く道中。
なんもいらないって言ってた人たちには、6個入ってるやつ買おうかな。
佐「A、何食べる？」
『んー。さっくんは？』
佐「俺はこれ！」
楽しそうにニコニコしながらアイスを見せてくれる彼はやっぱりわんちゃんにしか見えない。
佐久間くんの前世、やぱりわんちゃんでしょ。
クリッとした目に、元気の良さ。そうとしか思えない。
『じゃあ、わたしこれー』
そう言って、選んだのはチョコのアイス。
そして、3人に頼まれたアイスをカゴに入れる。
佐「俺買っとくからA、待ってなよ」
『え、自分の分は払うよ』
佐「良いから」
そう言われ、カゴを取られてしまった。
さっくん、イケメンすぎません？？？
そんなわたしは塩分が取れる飴と一緒に、アイスをいらないと言ったメンバーのために6個入った小さいアイスの箱の商品を買った。
そんなこんなで、わたしとさっくんは暑い中、アイスを食べながらメンバーが待つ事務所へ戻った。
＊
『たっだいまー！』
おかえりーなんて返してくれるメンバー。
さっくんに頼まれた3人のアイスを渡してと頼むと、何も頼まなかった5人のもとへ駆け寄る。
『目黒！口開けて』
さっき買ったアイス一粒をピックで刺して、それを差し出す。
『食べないならあげないけど』
目「いや、食べる」
よろしいとそのまま食べさせると「ありがと」と少し恥ずかしそうに俯く彼。可愛いかよ。
『あ、舘さま〜！あげる！』
宮「Aのじゃないの？」
『いーのいーの。あげる！シェア！』
そう言って、通りすがった彼に目黒と同じように差し出すと美味しそうに食べてくれる。
岩「うわ、うまそう。俺にもちょうだい」
『はい、あげる！』
美味しそうに食べるなぁ。
『ふっか！』
ふっかには無言で。
阿「俺も〜」
『ん、あげる！』
阿部ちゃんにもあげて、無事にコンプリート。
残った1個は...。
『さっくん！』
優しい彼に。
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