隙あらば、好きと

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「ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝ」




ホッとした私と対照的に、悔しそうだけどどこか嬉しそうな彼を見ると、来て良かったと思う。




「ありがとうございました」




もう一度握手をして、芸能人チームのみなんさんが座っているところへ向かった。




＊





収録終了後、ヒロミさんや山里さん、芸能人チームの方々へ挨拶して、候補生の東大王チームにも挨拶。



そして、東大王チームのところへ。



「颯っ！」



「Aー！」



「お疲れ様〜！



初回からずーっと観てたよ！録画だけど…」



「さすが」



仲良く話していると、誰きに後ろから肩を組まれた。




「ちょっと、Aさん？」




「あれー、伊沢さんじゃないですかー。



って痛い痛い！



拓司さん辞めないからなら来なくても良いやーってなるじゃないですか(笑)」





「いや、水上ズルくない？」




「滅多に会えなくなりますから」




「いや、俺も同じようなもんじゃん？」




そうすると、鶴ちゃんが「嫉妬ですかー」とニコニコしている。




「鶴ちゃん、大将、頑張れ！」




「うん。ありがとー」




のほほんとしている鶴ちゃんは癒しだ。




あと、光と話したいんだけど…。




「光、どこですか。そろそろ光に会いたいんですけど…」





「Aさんっ！！」




「光っ！！」




さっきまで、誰かと話していた光が来てくれた。




拓司さんからスルリと逃げて、光に抱きつく。




「お疲れ様〜！今日も可愛い！」




「いやいや、Aさんの方が可愛いです」




「ね、今度ご飯行こう！」




「行きたいです！」




「よし、今度休みの日教えて」




「了解です！」




可愛い光とツーショットを拓司さんと鶴ちゃんと颯に撮られていたことは後々知った。

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