隙あらば、好きと

◇東大王 ページ9

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実は、東大王にスペシャルゲストとして、お邪魔させていただくことになりました。



現在、スタッフさんの後ろ側でスタンバイ中です。



「えー、なんと、水上の卒業をお祝いしたいゲストが来ています！」



「え、誰？」



芸能人チームとの勝負を終え、ひと段落した頃合いにお邪魔するとはなかなかハードルが高いもんです。



緊張しながら、ある人の元へ。




「颯ー！」




「えっ！？！？」




「Aちゃん！？」




困惑気味のみなさま。大変申し訳ありません！



そんなことお構いなしに抱きつくんですけど！




「卒業おめでとー！」





「え、待って。来てくれたの！？」





「最後に私も勝負したいなーって」





「マジで？(笑)」





驚きつつ、ニコニコ嬉しそうな颯を見るとなんか満足したから帰ろっかなーとか思ってしまう。




「ちょっと待ってね。


A、水上と知り合いなの？」





「実はですね…。
私、東京大学を卒業していまして…」





「「「えーっ！？！？」」」





「めっちゃ頭良いじゃん」




「お恥ずかしながら…。



で、クイズ研究会の方もお邪魔していたので、実はここら辺繋がりがあります(笑)」




そう言って、拓司さん、颯、鶴ちゃん、光、砂川くん、ジャスコを見る。




突然のカミングアウトにびっくりしている芸能人チームと司会者のお2人。





「え、てことは、水上と鶴崎と同級生ってこと？」




「はい。そうです(笑)」



なんかもう、笑い止まんない。(笑)



みんな開いた口が塞がらないってか。




「びっくりしたわぁ…」




「すみません。突然…(笑)」



「じゃあ、Aも最後にクイズして、水上の卒業祝ってあげてください」




「よろしくお願いします！」




ということで、東大王メンバーがクイズをする前にやらせていただくことになりました。




「まさかまたクイズできるとは…」




嬉しそうにはにかむ彼につられて、自然と笑顔になる。




「嬉しいよ。本気で勝負しようね」




左手を差し出すと、握手をしてくれた。




「うわー、マジかあ。なんかすごいな」




「わかります」




『超難問』




問題は、ひらめきクイズ。




問題が出てきた瞬間、同時に押したボタンは、ほんのわずかの差だが、私の方が早かった。




「12」




静かになるスタジオ。




正解かどうかわかるまで、そこそこ時間かかるな。




てか、めっちゃ緊張する…。

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