隙あらば、好きと

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「あと、ご家族にもインタビューしたわ」



(母と親戚の後ろ姿)



《家族について》



「あ、右の人って親戚の方ですよね」



「そうそう。めっちゃ良いやつなんやってな」



「大好きです！



今も仲良くしてくれて、オフの日にカラオケ行ったり飲みに行ったりしてます」



「『あんなに可愛かった妹みたいなAが一瞬にして手の届かない存在になった』って言っとったで」



「そうなんですか！？」



「でも、めっちゃ嬉しそうにニコニコ話とったわ」



「お兄ちゃん、ありがと〜！」



「お兄ちゃんって呼んどるん？」



「はい。彼の方が少し年上で、親戚の集まりとかで一緒に遊んでくれるのは彼だったんです。

一人っ子なので、兄や姉に憧れてて…。

たまにそうやって呼んでます」



「そうかぁ。


隣に写っとるお母さん、めっちゃ可愛い方やな」



「はい。でも、かなり口悪いです(笑)」



「そうなん？しっかりしてる方やなーと思っとったわ」



「あはは(笑)確かにしっかりしてます。

カッコいい母です」



「あれなんやろ、シングルマザーやったらしいな」



「そうなんですよ。


中学生の時に両親が離婚して、そのまま母方の祖父母の住む埼玉に引っ越したんです」



「スカウトで事務所に入られたんですよね」



「そうです。

母と出掛けた時に」



「スカウトされるわ。

なんか、その時、入るか入らないかでおばあちゃんと揉めたらしいな」



「はい。大喧嘩しました(笑)

『甘い世界じゃないのよ。

別に反対はしないけど、生半可な気持ちで女優やりたいなんて許さないからね』

って言われました」



「で、なんとか説得させたんやってな」



「はい。その時に『NGにしてもらなさい』って渡された紙に30個くらいこれは絶対やらせないでくださいって書かれてて…(笑)」



「それはなんでだったん？」



「後から聞いた話だと、演技とか女優として勝負してほしいかったって言ってました。

あと、小学生の時の話もされて…

『体張るのは女の子だし、怪我したらどうするの。過去にあんた顔面から転んでるでしょ』って」



「顔面から転んだんですか！？」



「はい(笑)

両頬ぶつけてます。あと、頭ぶつけたり…。

しょっちゅうやらかしてました」



「言っとったわ、『心配余る子なんです』ってお母さんも親戚の子も」



「いつもすみません(笑)」

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