▽挑戦 ページ16
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『阿部さん、阿部さん！』
阿「ん？」
『あの…』
先日のJUMP兄さんとの会話を参考に、阿部さんの後ろをついて行って、会話に慣れようかなって。
簡単にその趣旨を説明したら、楽しそうに「いいじゃん！まずは慣れるところからかー、考えたね」なんて言われた。
「先輩に色々相談したんです」と言えば、ちょっと驚いた顔をして、「そっか。じゃあ頑張ろう」と言ってくれた。
阿「あ、その代わり、阿部さんって言うのと敬語やめない？」
『え？』
阿「はい、強制！
俺のことは阿部ちゃんとかなんでもいいから。
敬語とさん付けしたら罰ゲームねー」
ニヤニヤしながらそう言うもんだから、ちょっとムキになって、「わかった…亮平」とニヤッと微笑みながら私はダンスの練習を再開した。
阿部ちゃんが耳を真っ赤にしていたなんて知らないまま。
＊
いざ、挑戦するとなると緊張してしまう。
阿部ちゃんの後ろをついて行って、SnowManという未知の輪に入ってみる。
佐「どうしたらいいんだ…って、Aちゃん！？」
あ、すぐバレちゃった。
どうしたらいいか分からず、とりあえず阿部ちゃんの後ろに隠れて、Tシャツの裾を掴んでみる。
そうすると、阿部ちゃんも察してくれたようで…。
阿「Aも仲良くなりたいって」
完全に人見知りを発揮している私を助けてくれる阿部ちゃんに感謝。
佐「マジ！？
てか、なんで阿部ちゃん、呼び捨てなの！」
岩「とりあえず佐久間うるさい」
「あっ、ごめん」としゅんとする佐久間さんがちょっと子犬感あって可愛い。
阿部ちゃんの背中から顔を半分くらい出す。
で、やっぱり引っ込めちゃう。
ラ「Aちゃん！一緒に喋りましょう！」
ラウールくんに声をかけられる。
『え、あ、うん？』
元気いっぱいな最年少に手を引かれ、隣に座らされた。
で、隣に阿部ちゃんも座ってくれた。
深「あ、じゃあ、お互いに質問していこうよ」
そしたら、お互いのこと知れるから良いねとなりまして、絶賛質問コーナーとなっております。
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