【忍たま】姉は弟になかなか会えない 3 (ページ23)

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食堂での騒動も一段落つき、私と5人は夕食を食べている。

本当に待っていてくれた乱太郎達には申し訳ない事をしたので、バクバクと物凄い速さでお米を頬張るしんべヱにごめんと伝えた。

「いーですよ！おばちゃんがお饅頭くれましたし！」

「饅頭？」

どうやら空腹で突っ伏していた彼を見兼ねたおばちゃんがお饅頭をくれたのだという。そうか、それはよかったな。でもやっぱりキミの胃袋が私は気になって仕方がないよ……

「そういえばAさん、伏木蔵はまだですか？」

「確かに！小松田さんが夕飯時には帰るハズって言ってたっスね。あの後何も聞いてないんスか？」

「あら、伏木蔵くん何処に行っているの？」

「秀作曰く裏々山に薬草取っているみたい。それで帰ってきたら教えてくれると約束したんだけど……」

未だに何も連絡がない。つまりまだ帰ってきていないのだろうか？とても心配である。

「んー小松田くんはちょっと抜けているところがあるから忘れているだけかも。部屋に案内した後に事務室に行ってみましょう？」

「え、抜けてる？それは知らなかった……わかった。じゃあ一緒に事務室行ってくれるか？」

「もちろんよ！」

にこりと笑うシナちゃんがとっても可愛いかった。その笑顔のおかげで私の心はいくらか晴れた。

だが、どうしても胸騒ぎがする。何か嫌な事が起こる予感がするのだ。

(伏木蔵が無事でありますように……)

柄にもなく神頼みをしながら、私は煮物を口に入れた。うまぁ。