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「あの、本当に申し訳ありませんでした……」
どういう対応が正解なのか悩んでいたら、3人の内のうどん髪が言葉を発した。
「それは一体何について謝っているんだ?」
「えっと観察していた事です。その、不快な思いしましたよね……?」
不快ねぇ……『天井裏に人がいることはここだと日常的なのか?』って思ったけど全く思わなかったな。それに見られていたのも学園の案内されているところだろ?別に見られても恥ずかしくもばいから困らんな!
「いや別に?不快とは感じなかったよ」
「ほ、本当ですか!?」
「うん。でも音は出すし気配消せてないしでバレバレだったけどね」
一流の忍者目指すならもうちょい頑張りな〜と声援を送ったが、3人とも固まってしまった。
「やっぱりバレてた……!!」
「か、勘右衛門しっかり!!」
「……ということはあなたは忍者なんですね?」
天を仰ぐうどん髪くんとそんな彼を心配する……名前がわからん人。土井先生の偽物の彼とそっくりだけど双子か?で、偽物くんは忍者なんですねっていうけどそう思ったから観察してたわけじゃないのね!?こっちがびっくりよ。
『……それよりまずは自己紹介しようか!!』
とりあえず名前がわからないと不便すぎるので自己紹介をした。
それぞれ名前と組を教えてもらったが、双子説がある2人は名字が違ったので説立証ならず。てか見た感じ鉢屋くんが不破くんの変装をしているようだな。私の観察眼なめんなよ?
ちなみに、私の名前と伏木蔵の姉だという事はばっちりで知られていたし、Aさんと呼ばれる事になりました。妥当だと思う。
あとついでに色々聞いた結果、私の事を忍者だとは思っていたが確信はなかったということや、尾浜くんは私と仲良くなりたかったが観察していたのがバレて嫌われたと思ったことなど知れた。
でも私と仲良くなりたいなんて尾浜くんは変わってるね!!
「成程、だいたいわかった」
「それでそのぉ許していただけますでしょうか?」
許す?いやいや、
「許すも何も、別に怒ってないさ」
「本当ですか!?」
「うん、だってキミ達の仲間だからね」
「?」
あれ、言い忘れてたか?
「今日からここの特別講師になったんだ。つまりキミ達の先生ってこと」
よろしく頼むよと言うなり驚きに染まった声がすかさず返ってきた。
「特別講師ぃいいいいいい!?」
んーそんなに驚くことかね?
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