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「まさかおねーさんだったなんて……」
ごめんなさいとしょぼくれる3人。彼らにとっての衝撃のカミングアウト後、私がいくら気にするなと言っても彼らはあわあわしっぱなしだった。
なんかすっごくこっちが悪者みたいじゃないか?とっても心苦しいのですが!!?えーどうするのが正解なんだろうか……
そうだ、また名案を思いついたぞ!
「じゃあお詫びの代わりに名前で呼んでほしいな」
「えぇ!?そんなことで良いんですか!?」
「もちろん!それに本当によく間違われるんだ。服装も口調もこんなだしな」
「確かにそうですね!」
「コ、コラ、しんべヱ!!」
「思ってても言うなって!!!!」
いつまで経っても申し訳なさそうな子供達を見ているのはこっちが辛い。耐えられない。なので名前を呼んでもらうことでチャラにすることにした。
かわいい子に名前を呼ばれるなんて最高か?あと他の2人に口を抑えられてモゴモゴしているしんべヱはかわいいな〜!!
「さて、自己紹介もしたし理由も言った。人数教えてくれるかい?」
「あ、そうでしたね!!えっと、私達の組は全部で11人です!」
「僕達の組が1年生の中で1番多いです!」
「他の2組はどっちも4人しかいないもんね〜」
「それは随分差があるんだね」
彼らの表情が晴れたので本題に戻したのだが、これは困った。ここまで差があるとは思わなかった。これじゃああまり参考にならないので振り出しに戻ったかと少々頭を抱える。
「そういえば、Aさんの弟さんはどこの学校に通っているんですか?」
「もしかして僕達と同じ学校だったりして!」
「えー?そんな偶然ありえる〜?」
あー言っていいものだろうか?でもなんか彼らなら大丈夫だと私の勘が言ってるんだよな……よし、いっか。
「んーと『忍術学園』ってところに通っているよ」
ほらココだよと、Aは懐から父のお手製地図を取り出した。
その瞬間、とても都合良く突風が吹いた。そして突風は、近くの花畑から大量の花粉をしんべヱへと届けた。
「ハ、ハ、ハクショォオオオオンンン!!!!!」
しんべヱはくしゃみをした。その後の展開はなんとなく想像できるだろうか?
「ああああああああ地図がぁああああああ!!!」
「えへへ〜……ごべんなさぁい」
彼の鼻水は見事に飛んだ。
その被害にあったのはA父お手製の地図。墨で描かれた道は綺麗に滲んだ。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うん、好き。←急にすみません💦 (2023年2月18日 2時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!! (2022年4月28日 0時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夢主ちゃんも忍術学園に行ってそのまま習っちゃえ!www 今回も面白かったです (2022年4月27日 23時) (レス) @page10 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2022年4月26日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 伏木蔵可愛いですよね♡ 続き頑張ってください (2022年4月26日 7時) (レス) @page3 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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