6:対象外の事務員 ページ33
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団子屋を出発してどれ程の時間が経ったのだろうか。長い長いAの弟語りは、忍術学園到着というゴールを迎えたことにより強制終了した。
「ここが忍術学園でーす!!」
ジャーン!!という効果音を付けながら、学園を指差す3人。
「ほぉ〜思ったより大きいんだねぇ」
忍術を学ぶところだから、もっと山奥でひっそりしているものだと勝手に想像していたんだけど、全然そんなことなかった。
まず門がでかい。しかも立派。しかもご丁寧に『忍術学園』という看板までついている。こんなわかりやすくて良いのだろうか?
まあきっとこれは読者や視聴者のための『新設設計』ってやつだろうな。え、メタい?
「門がこのサイズってことは、中は結構な広さありそうだな」
「はい!結構広いですよ」
「後で僕達が案内しますよ!!」
「とりあえず中に入りましょ〜僕もう疲れたぁ」
「ふふ。そうだね、お邪魔させてもらうよ。ここから入れば良いのかな?」
「そうです!」
「小松田さーん!!開けてくださーい!!」
3人は『小松田さん』という方を呼びながら潜り戸を叩く。すると少し間を開けて『はぁーい』と、失礼ながら少し抜けた声が聞こえた。
「ああ!3人ともおかえりなさい!」
潜り戸を開けて出てきたのは胸元に『事務』と書かれた灰色の忍び装束を着た男性。年は私とあまり変わらなそうだ。
「ただいま帰りました〜!!」
「はい、じゃあ入門表にサインを!って、後ろの方はどちら様?」
「あ、申し遅れました。
「あ、ご丁寧にありがとうございます!僕は小松田秀作です!ここで事務員をしています!!」
ふむ、何だか全体的にぽやぽやした人だな。事務員って言ってたけど服的にこの人も忍者なのだろうか?
「Aさん!僕達一旦制服に着替えてくるんで、ここで待っていてください!」
「すぐ帰ってくるんで!!」
「え、ああ、うん、わかったーってもう行っちゃってる……」
そんなことを考えているうちに、何かにサインをし終わった3人はダダダっと走って行った。
あの子達足速いのね……ええ、ちゃんと大人しく待ちますよ。別に返事を聞いてもらえなかったことに拗ねていたりしません。
これっぽっちもね!!
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うん、好き。←急にすみません💦 (2023年2月18日 2時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!! (2022年4月28日 0時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夢主ちゃんも忍術学園に行ってそのまま習っちゃえ!www 今回も面白かったです (2022年4月27日 23時) (レス) @page10 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2022年4月26日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 伏木蔵可愛いですよね♡ 続き頑張ってください (2022年4月26日 7時) (レス) @page3 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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